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2019.1.14

ふと妖(あやかし)の気配を感じたときに開いてみてください。『クセがつよい妖怪事典』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

ふと妖(あやかし)の気配を感じたときに開いてみてください。『クセがつよい妖怪事典』

きっとあなたのそばにもいる!「クセがすごい」妖怪たちがうじゃうじゃ登場!!

日本には私たちの知らない妖怪がまだまだたくさんいる!?

ヤバすぎる妖怪、80体が大集合!!

『クセがつよい妖怪事典』が誕生しました。

近ごろ、妖怪が町おこしに使われたり、ゲームのキャラクターになったりして、人気を集めていますが、監修を務めた荒俣宏さんは「日本人は昔から妖怪と〝おつきあい〟をしてきた」といいます。

 

「科学万能の現代は、しばらく、妖怪たちとの〝おつきあい〟を忘れていただけかもしれません。この本に出てくる妖怪は、各地の古い伝統に残された〝おとなりさん〟です。文明はなかったけれど、ゆたかな自然があった日本の暮らしかたを、妖怪が思いださせてくれるはずです。

みなさんは、知れば知るほど、妖怪を好きになりますよ」

(荒俣宏)

 

本書で紹介される妖怪たちはこちら!

 

■ 第1章【ユルい妖怪】――24

妖怪は怖い?

いえいえ、そんなことはありません。

「なんか、用かい?」なんてくだらないダジャレをいいながら、ひょっこり姿を現す脱力系のユルかわ妖怪もたくさんいるのです。

 

■ 第2章【クセがつよい妖怪】――36

大声を上げるだけ、川辺でボソボソと話すだけ、意味もなく町中を走る回るだけ、覗き見するだけ・・・・・・妖怪にもクセがつよくて、ツッコミどころ満載の連中がいます。

 

■ 第3章【ヤバい妖怪】――20

毎晩、汚い足を洗えと迫る。

突然現れて、臭い屁をかます。

出会い頭に尻についた目玉を光らせて、相手を怖がらせる。

勝手に他人の家に上がり込み、我が物顔に振るまう・・・・・・。

ヤバすぎる妖怪たちが大集合です。

 

総勢80体!

1見開きずつ1体、オールカラーのイラストとともに、解説、プロフィール(出没地、大きさ、クセの強さなど)が紹介されます。


↑100メートルを6秒で走る!?「口裂け女」がマスコミに初めて登場したのは昭和54年1月のことで、トイレに行こうとした老婆が、口裂け女を見て腰を抜かしたと「岐阜日日新聞」が報じたのが始まりです。

 

そのほかにも、古今東西の妖怪がうじゃうじゃ!

 

・小型犬のようなユルかわ妖怪「すねこすり」

・目撃すればささやかな幸せが訪れる「小さいおじさん」

・紅に染まったヴィジュアル系「赤シャグマ」

・自分の芸がウケないと暴れ出す「五体面」

・この屁の威力、ハンパないって! 「オッケルイペ」など

 

知れば知るほど、「こんな妖怪いるかも」と思い当たる節があるような・・・・・・つくづく人間の世界と妖怪の世界は地続きだと感じさせられます。

日本古来の豊かな妖怪文化にどっぷりつかれる一冊!!

イラストと文は、少年時代「河童の仲間を見たことがある」という左古文男さんです。

 

‹‹大人になってから、水木しげる先生と、本書を監修してくださった荒俣宏先生とお仕事をご一緒させていただくという幸運に巡り合いました。水木先生に初めてお会いしたとき、ぼくは先生に「妖怪は見たことがあるのですか?」と訊いてみました。すると水木先生は、「ありません。妖怪は感じるものです」とおっしゃいました。ぼくが小学生のときの体験を話すと、「子供や妖怪感度が高い人は、たまに見ることがあるんです」とおっしゃいました。水木先生が描いている妖怪画について水を向けると、「妖怪画に作家性は必要ないんです。勝手に創作しちゃいかんのです」という答えが返ってきました。しかし、水木先生は妖怪を創作されています。たとえば「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する子泣き爺や砂かけ婆は伝承があるだけで、妖怪画は存在していません。そのことについて訊ねると、「話だけで妖怪画がないものもいます。だから、仕方なく水木サン(水木先生は自分のことをこう呼びます)が描いとるわけです」と。水木先生いわく、妖怪画は万人がそれとわかる姿形が描かれていて、その背景には連綿と続く文化があるので、勝手に創作してはいけないということでした。

本書は、千種類を超えるといわれる妖怪の中から、「クセがつよい」と思われる80体を選び出し、その特徴などを紹介したものです。姿形は、水木先生の言葉に従い、昔から繰り返し模倣されてきた妖怪画をもとに、少しだけデフォルメを加えて再現してあります。マンガやテレビと同じように楽しんでもらってもかまわないし、ふと妖(あやかし)の気配を感じたときなどにひもといてもらってもいいと思います。

ぼくはいい年をした大人ですが、妖怪は姿を現さなくなっただけで、今でもきっとどこかにいると信じています。››

 

『知れば知るほど面白い!

クセがつよい妖怪事典』

監/荒俣 宏 画と文/左古文男

 

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