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2018.8.13
スタジオジブリ鈴木敏夫、初のノンフィクション小説!『南の国のカンヤダ』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
タイの田舎町で大家族と暮らす、宮崎駿によく似た女性・カンヤダの物語
高畑勲さんとの秘話も書き下ろし収録!
スタジオジブリプロデューサー鈴木敏夫さんが、都内のマンションのエレベーターで偶然知り合った、タイ人のシングルマザー・カンヤダをめぐる物語です。
日本にわずかだけ滞在していたカンヤダは、その後、タイへ帰国。鈴木さんも「しょうがない」ので、タイへ飛びます。彼女の田舎町・パクトンチャイを訪れた鈴木さんが目にした光景は、かつて自身が過ごした日本そのものでした。
‹‹どこまでも続くパクトンチャイの田園風景を見ながら散歩をする。
だんだんと日が落ちていき、夕方になると、大人たちは誰かの家の庭先に自然と集まり、酒盛りをはじめる。子どもたちは近くの川で水遊びをして、はしゃいでいる。そうした風景を見ていると、なぜか子ども時代に夏休みに帰省したときの思い出がよみがえってくる。
その街で大家族と暮らすシングルマザーのカンヤダは、真っ直ぐ正直に生きている。端から見たら不器用だ。もっと上手に生きればいいのにと思う。だけど、彼女は決して、自分の生き方を変えない。
でも、だからこそ私は彼女に惹かれていった››
このカンヤダについて、鈴木さんは、こんな一文を本文中に綴っています。
‹‹宮崎駿が、実はカンヤダそっくりだ。言うことなす事、ことごとく似ている››
カンヤダは、いったいどんな女性なのか?
カンヤダと宮崎さんとの共通点とは?
鈴木さんが、カンヤダを通して、私たちに伝えたかったこととは?
女性セブンで2017年3月から2018年1月まで連載していたものに加筆修正をし、さらに、今年4月に亡くなられた高畑勲さんとのエピソード「高畑勲の苛立ち」も書き下ろしとして収録しています。
著/鈴木敏夫
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