15か国で翻訳された大傑作サイコ・スリラー！

午前2時。

突然鳴り出した電話にイヤな予感がした。

姉エルからの電話だった。

6年のあいだ避け続け、23回も番号を変え、引っ越しまでしたのに、エルはまた易々とわたしを見つけた。

エルは、母親が死んだことをわたしに告げた。

3歳でオバに預けられて以来、29年ぶりに帰ったスコットランドの生家は、広々とした敷地をそなえた大邸宅だった。

だが、再会した父親がわたしに放ったのは「おまえは来るべきじゃなかった」というひと言だった・・・・・・。

「わたしがここへ来たのは、なくした自分の欠片を、ここに置き去りにした自分の欠片を見つけるためだ。

それが見つかるのはここしかないと、わたしはずっと知っていた」

デビュー作にして見事なページターナー！

2017年刊行直後、すぐに15か国で翻訳が決定！

読む者をクギづけにする、大傑作サイコ・スリラー！！

『邪魔者』

著／ミシェルアダムズ　 訳／中谷友紀子　

樋口毅宏2年半ぶり待望の長編小説！

大手文具メーカー「あねちけ」に勤めるうだつの上がらないサラリーマン・富岡兼吾は、普段から自分に厳しい昭和の体育会系上司・下永良一に不満をもっていた。

ある日、珍しく下永から酒に誘われた兼吾は、酔った下永を家まで送る羽目に。

しかし、兼吾はそこで憎き敵の妻とはとても思えない美しい女性、秀子と出逢ってしまう。

「上司の妻を寝取ってやる！！」

兼吾の心に芽生えた復習というにはあまりにも突飛な企み。

その企みを実行に移すとき、物語は誰も想像がつかなかった衝撃の結末に向け加速する。

はたして、この小説は、「官能」なのか、「純愛」なのか？

過激で大胆かつ繊細な性描写と心理描写が導く衝撃の結末！！

『愛される資格』

著／樋口毅宏

中村航が普通の男子を取材し、その半生を物語にした異色作！

余命2か月と言われて生き残っちゃいました。

波瀾万丈な人生を送ってきたドラマの主人公のような人物ではなく、どこにでもいる普通の男子の物語を書いてみよう――。

作家との話し合いの末、編集者が連れてきたのは三十代前半の会社員。

初恋相手が先生だった幼稚園時代。

愉快だった小学生時代。

暗黒面に落ちた中学生時代。

悪友とのおバカな高校時代。

美容師の女性と初めてきちんとした交際をした大学時代を経て、紆余曲折の後、憧れの映画配給会社に就職が決まる。

しかし、そんなある日、彼は余命2か月、末期がんであることを告げられてしまう。

「僕、お医者さんに、余命2か月って言われたんですよ。でも生き残っちゃいましたけど」

「それって・・・・・・大丈夫なんですか？」

「ええ、今はもう大丈夫ですよ」

「酒とか・・・・・・飲んでいいんですか？」

「はい、そんなに飲んでないから大丈夫です」

「100回泣くこと」の中村航が普通の男子の日常にある、小さなきらめきを描く。

『小森谷くんが決めたこと』

著／中村航　

社会派ミステリーの新星が放つブラックユーモアミステリー集！

「ロスト・ケア」「絶叫」など社会派ミステリーの新鋭が放つ、ブラックユーモアミステリー集が文庫オリジナルで登場。

飛ぶ鳥を落とす勢いの新鋭作家・浜名湖安芸（はまなこあき）は、〝ポリティカル・コレクトネス〟をコンセプトにした警察小説という〝意識の高い〟依頼を受けた。

「――ホッホーッ！ こんな差別的な言葉遣いをできるなんて、あーた、本当にクソカスドヘンタイチビデブハゲネトウヨプロシミンですね！ そんなんだから、いつまでも童貞なんですよ！ ホッホーッ！」

パワフルでエキセントリックな編集者を相手に、浜名湖がたどり着く境地とは・・・・・・「政治的に正しい警察小説」。

偶然通りかかったカレーショップで、生き別れた母の思い出の味に再会した大学生の僕とその〝隠し味〟をめぐる「カレーの女神様」。

25歳の若さで亡くなった〝史上最強の棋士〟紅藤清司郎の没後20年にあたり、彼の軌跡を取材したライターがたどりつく真相を描く「神を殺した男」。

そのほか、児童虐待、将棋、冤罪、尊厳死など、驚愕と感嘆にあふれた全6編を収録。

国家問題級の刺激作！

『政治的に正しい警察小説』

著／葉真中顕

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