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2016.8.10
祝! 太陽エネルギー飛行機で世界一周達成!! 偉業を成しとげた『空の軌跡』
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キーワード: 世界一周 太陽光エネルギー飛行機 ベルトラン・ピカール 冒険 飛行家 精神科医 人生哲学
前人未踏の快挙を成しとげた飛行家の思考回路を探る
世界初の世界一周飛行に挑戦していた次世代ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス2」が、先月26日、日本時間午前9時5分に最終目的地のアラブ首長国連邦のアブダビに着陸し、偉業を達成しました!!
このプロジェクトの責任者でもあるベルトラン・ピカール氏は太陽エネルギー飛行機で世界一周にチャレンジするスイスの飛行家であり、精神科医。祖父は水素気球による初の成層圏飛行を実現、深海潜水艇バチスカーフなども発明した物理学者オーギュスト・ピカール、父のジャックも有人潜水深度記録(バチスカーフで海底1万916メートルまで潜った)をもつ親子3代の冒険一家。
16歳のころからハンググライダーに熱中し、精神科医をつとめる傍ら、冒険家としても活動。ハンググライダーによるアクロバット飛行の欧州チャンピオンになったこともあります。1997年1月に熱気球による世界初の無着陸世界一周飛行に挑んだが、失敗。1999年3月には3回目の挑戦をし、19日と1時間49分で、約4万2800キロを飛行、気球による世界初の無着陸世界一周旅行を達成していました。
2015年3月9日には、太陽エネルギー飛行機での世界一周を目指し出発! 今月24日にカイロを離陸し、紅海、広大なサウジアラビアの砂漠、ペルシャ湾上空をわたる2763キロの最終行程で操縦桿(かん)を握り、4つの大陸と5つの海を越えた4万2000キロの全行程を締めくくりました。
「人生とは、僕らが体験したいくつものすてきな瞬間から成るのではないだろうか。それらの体験は消えることのない足跡を残し、完全な覚醒の瞬間を生み出して、高度な意識をうっすらと感じさせてくれる。この本を読んだ人たちに、人生をすばらしい冒険と感じてほしい。また、そこに隠れている特別な瞬間を発見してほしい、と願っている。もしかすると、心のなかの微妙で魅力的な状態を探求することにつながり、それがその人の人間性に新しい色合いを添えるかもしれない。
本書によってこうした目標を達成できれば、今後は空中でそれほど孤独を感じないだろう」
前人未踏の快挙を成しとげるまでの半生と、空からの視点で地球を見つめる、彼ならではの人生哲学がわかる一冊です!
著/ベルトラン・ピカール 訳/シドラ房子
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