お知らせ

2019.11.30

俵万智さん、書店員さんから絶賛ツイート続々! 彼は、15歳の僕の心のふたを開けてしまった。『マイク MIKE』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

俵万智さん、書店員さんから絶賛ツイート続々! 彼は、15歳の僕の心のふたを開けてしまった。『マイク MIKE』

錦織選手とさかなクンのどちらにもなれるとしたら君はどちらを選ぶだろうか?

 

「思春期の息子とも、本が間にあれば語りあえる。

人生が未定の人に(ということは全ての人に)大事なことを伝えてくれる一冊だ」

俵万智さん Twitterより

 

「人によっては海の底に沈んで忘れられた船を引き上げるような、けれどその船の航路は自分だけが知っている読書体験になるかもしれません。

優しさと肯定をもって癒しと決意を与えてくれる、心からオススメできる素敵な一冊です」

八戸市 木村書店 及川晴香さん)

 

【STORY】

両親の期待を受けプロテニス選手を目指す15歳の少年フロイド。

ある大事な試合中、見知らぬ男マイクが突然コートに現れた。

どうやらマイクは、他の人には見えていないらしい。

 

‹‹審判のそばでは、マイクが空をじっと見上げている。そしてフロイドに顔を向けた。「散歩に行かないか?」と言った。「海辺へさ」

「散歩になんか行くもんか!」フロイドは強い調子で答えた。「僕はテニスの試合中なんだ。頼むから・・・・・・消えてくれよ!」››

 

フロイドの父は、息子の異変に気づき、試合を棄権し、フロイドを病院につれて行った。

 

‹‹ウィリス院長は患者の肩に腕を回し、ドアのほうに導いた。「君のテニスの邪魔をするものは何であっても一大事だろうが、そんなに心配する必要はないよ。どんな問題だったとしても、我々が解決するからね。この病院はそういうことになかなか強い病院なんだよ。君は、一晩ぐっすり眠ればそれでいい」

ウィリス院長は、自分の言葉を相手に信じさせるコツを心得ていた。アルトリンガム・クリニックが繁盛しているのはそのおかげでもある。フロイドはほっとして診察室を出た。どんな問題だとしても、ウィリス先生が解決策を見つけてくれて、そうすれば・・・・・・ぜんぶ大丈夫になるんだ。››

 

フロイドはウィリス先生に紹介された精神科医、ピンナー先生のセッションを週3回受けるようになった。

そこで、彼はマイクの正体を知り、自分の心の奥底の「本当の気持ち」に気づいてしまう・・・・・・。

 

幸せとは何なのか?

いちばん耳を傾けるべきは誰の意見か?

英国ウィットブレッド賞受賞の児童文学作家が人生の岐路に立つすべての人に贈る、「幸せな未来へのガイド」。

 

解説は「いま、ここで輝く。」「ルポ 教育虐待」などの著者で教育ジャーナリストのおおたとしまささん。

 

「例えば、錦織選手とさかなクンのどちらにもなれるとしたら、君はどちらを選ぶだろうか。世界的な知名度からいえば、圧倒的に錦織選手のほうが有名だ。稼いでいるお金だって多いだろう。でも、どちらの人生が上等かなんて、誰も決められない。どちらの人生が幸せかなんて、比べようがない」

 

『マイク MIKE』

著/アンドリュー・ノリス 訳/最所篤子

 

【著者プロフィール】

Andrew Norriss アンドリュー・ノリス

1947年スコットランド生まれ。ダブリン大学トリニティ・カレッジを卒業後、イングランドで10年間教職を務めた後、テレビの脚本家を経て児童文学作家となる。「秘密のマシン、アクイラ」(あすなろ書房)でウィットブレッド賞児童書部門を受賞。

 

★こちらもオススメ!

極貧シングルマザー×逮捕寸前のIT長者が英国縦断の旅に出るドタバタ劇!『ワン・プラス・ワン』

13歳の誕生日、この世界を出て行かなくてはならない。『ぼくたちは卵のなかにいた』

天才とは○○○を狙い、命中させる人をいう。 『世界を7で数えたら』

第1回『タスキメシ 箱根』:箱根駅伝100年! 胸熱スポーツ小説決定版第2弾発売!! 全6回連載

第1回『太陽はひとりぼっち』:世間を騒然とさせた現役中学生作家、高校生になって初の書き下ろし小説!早くも大評判!! 全6回連載

関連リンク