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2016.12.1
『金スマ』(TBS系) 『めざまし』(フジテレビ系) 『生さだ』(NHK総合) ほかで紹介され大反響、発売即重版! さだまさ し『笑って、泣いて、考えて。永六輔の尽きない話』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: 対談 社会 テレビ エンタメ
多才多芸の人・さだまさしが、
放送文化の開拓者に迫る!
永六輔=マルチタレントの元祖。
テレビ黎明期の放送作家であり、
「上を向いて歩こう」
「黒い花びら」をはじめとする
大ヒット曲をもつ作詞家であり、
素晴らしい歌手でもあり、役者であり、
ラジオパーソナリティでもあり、
「大往生」などのベストセラー作家であり、
テレビにも出演するタレントであり、
「浅田飴」のCMでもおなじみです。
さだまさしさんは、
永六輔さんのことを
「カバン持ちしてでも
一緒にいたい」と評します。
‹‹永六輔という人だけが持っている知識や知見、
ものづくりのノウハウといった"財産"。それを
後世に伝えなければならないと、僕が対談の
オファーをしたのは、2013年のことでした››
時間を決めず、「話し疲れるまで」という
条件で続いた対話は、開拓者ならではの
思わず、へぇ~となる話が盛りだくさん!
永さんの背中を追い続けているという
さださんが、数々の偉業の裏話を
あますことなくお伝えいたします!
三木鶏郎、野坂昭如、五木寛之・・・
"時代の寵児"たちが多数登場!
人、モノなどあらゆるものへの興味・関心が
つきなかった"好奇心の泉の水"のような永さんは
人に興味をもつと、「その人に足りないものは
何か」と考えたそうです。自分にあるもので
補うことができるなら、援助をしたい、と。
そんな人柄もあって、本書には、日本の
カルチャーを築いてきた"時代の寵児"たちが
多数登場します。
内容を一部紹介すると・・・
‹‹永 中学、高校時代、NHKラジオの
「日曜娯楽版」にずっと投書をしていたの。
さだ 永さんがですか?
永 うん。それで高校卒業したら、
三木さんの「トリロー文芸部」から連絡があって、
「日曜娯楽版」のスタッフにならないかって。
さだ 高校卒業したってことは、
大学生ですよね?
永 早稲田大学生だった。
さだ 若い頃から何かあったんだろうな、
永さんって。何かすぐ見込まれるじゃないですか、
そうやって人に。
永 年寄りにね(笑)。
で、三木鶏郎さんが民放のラジオ番組を
制作する会社を作ることになって、
それが「冗談工房」。
民放放送が始まった頃で、
番組を制作できるのはNHKしかなかった。
だから民放用に、冗談工房を作ったわけ。
僕、学生の身分でここの社長になったの。
さだ いきなり社長ですか?
すごいじゃないですか?
永 そういうの、すごいのか?
さだ それすごいですよ。
だって今、番組制作会社、
何百あると思います?
それの記念すべき1号ですよ、それ。
今、話を聞いた限りでは間違いないですよ。
永 その冗談工房の一員だったのが、
同じ早稲田の野坂昭如。
さだ 野坂さんも放送作家ですか?
永 野坂は経理担当の専務。
さだ えっ、野坂さんが経理?
永 似合わないでしょ?
結局、野坂の使い込みがひどくて
会社が傾いた(笑)。
あなたは気づいているかもしれないけれど、
野坂のエッセイに僕が登場することがある。
すると必ず、「天才・永六輔」と褒めている。
さだ その時のことがあるから
褒めざるを得ないんだ(笑)。
永 うん、それでチャラ。
で、野坂が会社を追い出され、傾いた会社に
やってきたのが、早稲田の露文にいた松延君。
「露文に才覚のいいのがいるから」って
紹介されて。これがのちの五木寛之。
結局、冗談工房は潰れちゃったけど››
そのほか、永さんの仕事の秘密、
ヒットの舞台裏、有名事件の真相など、
本邦初公開の仰天エピソードも!
永六輔作品ファンや
さだまさし作品ファンにとっては、
ふたりのものづくりのルーツを知ることもでき、
すべての作品がより楽しめるようにもなります。
また、人間関係や仕事に悩んでいる人には、
「楽しく前向きに」人生を過ごせるようになる
ヒントがたっぷりです。
著/さだまさし
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