元亀元年(一五七〇)六月、現在の滋賀県北部を流れ、琵琶湖に注ぐ姉川を挟んで対峙した浅井・朝倉連合軍約一万八千と織田・徳川連合軍約二万九千が激突!
八千の浅井勢は二万四千の織田勢を気力で圧倒していたが、右翼の朝倉勢が徳川勢に押されて退却。織田勢の反撃を受けた浅井は総崩れとなる……。
敗軍の中には、初陣の遠藤与一郎の姿があった。父で侍大将の遠藤喜右衛門はこの戦で壮絶な死を遂げ、三年後、忠義を尽くした主君・浅井長政も自害した。与一郎は仇討ちと浅井家の再興を誓うのだった。
対象書籍オビソデに付いている赤、青、黄の応募券 それぞれ1枚(計3枚)を集めて応募すると、抽選で150名様に「井原戦国三部作」オリジナルQUOカード(1000円分)が当たる!
▶︎赤の応募券『三河雑兵心得 足軽仁義』『三河雑兵心得 関ヶ原仁義(下)』(2025年12月発売)
▶︎青の応募券『姉川忠義 北近江合戦心得〈一〉』『竹田城忠義 北近江合戦心得〈六〉』
▶︎黄の応募券『真田武士心得〈一〉右近純情』(2025年10月発売)『真田武士心得〈二〉関ケ原純情』(2025年11月発売)
※応募券付きオビが巻かれた既刊は、2025年10月頃より順次出荷予定です。
●信長の実妹で旧主浅井長政の継室・於市と秀吉の婚姻の仲介を失敗した与一郎。秀吉はせめて「一夜の契り」だけでもとさらなる交渉をゴリ押しするが、与一郎はそれを断り、またも怒りを買う。
●播磨国平定の第一歩として、秀吉は弟・秀長に但馬国攻めを命じる。その地に詳しい高虎は上司らの覚えもめでたく、与一郎との差がつくばかり。
●目指すは反織田勢力の旗頭・太田垣が籠る竹田城。「夜を徹して百匁筒を大手門に撃ち込み続けよ」という過酷な命に、大石家は少ない人員を二班に分け、任にあたる。
●難しい任務にあたる中、癖の強い大石家の面々にすれ違いが生じ始める。上司として彼らをまとめ上げねばならない与一郎の手腕はいかに———
●越後の覇者・上杉謙信と織田の諸将が対峙する中、秀吉はすでに中国百二十万石の毛利攻めを見据えていた。無用な兵の消耗を嫌った秀吉は策を用いて北陸の戦場を離脱する。
●手始めに播磨国を攻めるべく、根回しと情報収集に精を出す秀吉・長秀。その大事な局面に与一郎が受けた密命は信長の実妹であり戦国一の佳人・於市への無謀な求婚の仲介だった。
●於市の侍女で、かつて縁談を断った和音からは逆恨みされ、同行する弦丸からは「子の父であることにしておいてほしい」とゴリ押しされる与一郎。女難続きの与一郎を「馬鹿正直であれ」と長秀は励ます。
●そんな中、信長配下の武将・松永久秀が信長に対して二度目の裏切りを働いたとの報が入り———
●弁造の百匁筒を試し撃ちした与一郎、右肩を壊す。あまつさえ秀吉が設計した安土城を本人の目の前で批判、大いに怒りを買い、弟・秀長の預かりとなる。
●信長によって追放された足利義昭、本願寺と接近、信長討伐の旗を上げさせることに成功。将軍家、毛利家、本願寺、武田家を基幹とする信長包囲網の再結成がなされる。
●織田側本陣・天王寺砦が落城の危機。光秀を救援すべく単騎で夜の闇に駆け出した信長を追え、と秀吉に命ぜられた与一郎。そしてその与一郎を追うのはあの因縁の———
●与一郎、愛馬「雪風」を得る。
●秀吉は与一郎に、武田方の内通者である大賀弥四郎の暗殺を命じる。
●五月二十一日早朝、ついに長篠で織田・徳川連合軍と武田軍の戦いが始まる。
●弁造、戦場で得た大筒(三十匁筒と呼ばれる大型火縄銃)を新たな得物とす。
●長篠の戦いの後、いよいよ織田勢は越前府中の一向門徒衆と対峙する。
●長い戦いの果て、ついに於弦の居場所がわかった。が、その再会は必ずしも望んだ結末ではなく———
●浅井家の復興を目指す与一郎、秀吉の足軽として再出発。足軽組小頭は藤堂与吉(高虎)。
●秀吉からの「無茶振り」を受け、与一郎と弁造は越前へ潜行。不安定な情勢の実状を探る。
●女猟師・於弦との恋の行方は……。
●織田家臣団と長島一向一揆勢、伊勢湾・船上の大決戦へ!
戦国時代小説には、固くて難しい
というイメージを持っていましたが、
こんなにおもしろくて
笑える作品は初めてです!
(丸善 丸の内本店 玉井佐和さん)
これからも私たちを
戦国時代へタイムスリップ、
ワクワクさせるストーリーを
楽しみにしています!
(タロー書房 岩本洋一さん)
個人的推し人物は弁造!
頼む! 死なないでくれ……!
(喜久屋書店 橿原店 井上七海さん)
井原忠政先生のファンで
「三河雑兵心得」を読んでいたため
購入いたしました。
当時の雑兵の生活や風俗について
詳しく書かれており、
とても参考になりました。
(十代 男性)
姉川・賤ヶ岳・関ヶ原等近くに
多くの古戦場があるので、
それらを題材にされた
小説をよく読んでます。
(七十代 男性)
時代小説が好きで、今後の展開が
楽しみになるような作品。
(六十代 女性)
井原忠政氏の作品を
九十歳になる母と読んでいます。
初めは母が読んでいて、
面白いと紹介されました。
(六十代 男性)