日々流れる重大ニュースに、
心が動かなくなったあなた。
薄々気づいているんでしょう。
この国は、いや
この地球が
けっこうヤバいってことに。

温暖化にウイルス禍、
差別と分断、そして戦争。
すべてが対岸ではなく、
地続きの世界で起こってることを
実感せざるをえません。
でも、こうも思っている。
気づかないふりをしていれば、
われわれ世代は逃げ切れる、と。

結城真一郎は、そんなあなたを見逃しません。
小惑星の衝突が確実視されるなか、
人類滅亡まで残り百年をきりました。
遠いけれど、遠すぎるわけではない未来。
あなたならどうする?

人類滅亡の
危機がやってくる──
それも百年後に。

世界を駆け巡った
衝撃ニュースだったが、
「終末」を思わせるには
小惑星が地球に衝突するまでの
猶予が長かった。
徐々に社会に厭世感が
広まっていき……。
人びとのささやかな営みが、
少しずつ重なり合い、
世界に希望をともしていく
奇跡の連作短編集。

最終選考作品を
こちらで発表しています!

5月28日の本作発売に先駆け、小説投稿サイト monogatary.com とのコラボ企画「『どうせ世界は終わるけど』 × monogatary.com #どうせか 発売記念コラボコンテスト」の開催が決まりました。

monogatary.com は、毎⽇運営より出される「お題」へ⾃由に「物語」を投稿でき、それに対して挿絵やコメントをつけるなど様々なリアクションをして遊べる⼩説投稿サイトです。同サイトは、〝⼩説を⾳楽にする〟ユニット「YOASOBI」が誕⽣したことでも知られています。

今回のコラボ企画では、本作で描かれる「人類滅亡まで、あと100年」をお題に作品を募集します。遠いけれど、遠すぎるわけではない未来。あなたならどうしますか?

大賞作品については、『どうせ世界は終わるけど』の帯のソデ部分に作品へのリンクを掲載いたします(公開先は小学館のデジタルコンテンツ配信サイト「CLOUDEAR」)。掲載時には結城氏からのコメントも! また、最終候補作に選ばれた方には結城氏による同書籍のサイン本を贈呈いたします。

みなさんの描く「人類滅亡まで、あと100年」を楽しみにお待ちしています。

著者紹介

撮影 国府田利光
結城真一郎ゆうきしんいちろう

1991年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。
2018年、『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー。2021年、「#拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞。同作を収録した短編集『#真相をお話しします』がベストセラーに。
他の著書に『プロジェクト・インソムニア』『救国ゲーム』『難問の多い料理店』がある。

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