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2023.1.5

熱涙。いよいよ世界へ!スポーツ小説の金字塔最新作!『タスキメシ 五輪』

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キーワード: 小説 スポーツ 駅伝 マラソン アスリート 東京オリンピック 仕事 キャリア 青春

熱涙。いよいよ世界へ!スポーツ小説の金字塔最新作!『タスキメシ 五輪』

努力に裏切られた人、実った人……すべての人への熱い応援歌。

読書感想文全国コンクールの課題図書にも選ばれ、ベストセラースポーツ小説となった『タスキメシ』シリーズ、待望の第3弾!

箱根駅伝を舞台にした第2弾『タスキメシ 箱根』後、登場人物たちはどのような道を選んだのか? それぞれの生き様を描く。

 

スポーツ界・駅伝関係者の方々からも、絶賛の声続々!!

「波乱万丈の展開に手に汗握り、結末に心が微笑む。

本書は、人と繋がり、力強く生きるためのバイブルだ」

(筑波大学 男子駅伝監督・弘山勉氏)

 

【ストーリー】

一度も箱根駅伝に出場したことがない紫峰大学駅伝部の主将だった仙波千早(せんばちはや)は、4年次の箱根駅伝において、ついに初出場が叶ったが、最後の最後、努力に裏切られた。

千早は食品会社に就職した後、東京五輪選手村食堂に派遣され、大学時代駅伝部のコーチを務めていた眞家早馬(まいえそうま)の初恋の人、井坂都(いさかみやこ)と仕事仲間になる。

 

«「ついに来ちゃいましたね、選手村……」

誰へともなく呟いて、千早はそのまま息を止めた。

受付のある建物を出たところで、匂いが変わった。下ろしたてのシューズの匂いだった。何もかもが新しく、手垢がついておらず、整然としている――そういうものからしか醸し出されない匂いだ。

食材の調達、人材集め、その他諸々の業務で疲労困憊していた体の血液が、綺麗さっぱり新しいものへと入れ替わった気分だった。»

 

目の回る忙しさの中、裏方として世界のアスリートたちを支える千早。

駅伝では「努力に裏切られた」が、「裏切られた後の景色も悪くない。裏切られた俺は、今、頑張ってます」と言えるまでに成長していく。

 

一方、早馬の弟・春馬(はるま)はパリ五輪を視野に入れ世界陸上に参戦。

早馬の高校時代の親友・助川(すけがわ)はアフリカ勢との圧倒的な身体能力の差に絶望し、ライバル関係だった藤宮(ふじみや)は所属する実業団が廃部、という岐路に立たされていた。

彼らの己との闘いは、やがて、世界へ……。

前半の第一章「祈る者」は臨場感溢れ、読み手の心をつかんで話さないお仕事小説。

後半の第二章「選ぶ者」は、眞家兄弟の関係や、内外にさまざまな問題を抱えながらも、世界を相手に挑戦を続けるアスリートの心象風景が描かれる。

情熱がほとばしる熱涙間違い無しの青春&スポーツ小説!

 

「これまでスポーツ小説を多く書いてきた。作家デビューしたのは2015年で、すでに東京オリンピックの開催は決まっていた。若いアスリートが『東京オリンピックに出たい』を合言葉に競技に励んできたように、スポーツ小説を書く小説家にとっても、東京オリンピックは大きな目標だった。東京オリンピックを目指すアスリートを書き、まだ見ぬ東京オリンピックを書いた。

コロナ禍で大会の延期が決まったとき、オリンピックを小説にしてきた自分のキャリアが、罪悪感に変わった。開催前も、開催中も、そして閉幕後も賛否に大揺れのオリンピックについて、必ず小説の中で落とし前をつけなければならない。そんなふうに考えながら、『タスキメシ 五輪』を書いた」(著者)

著者による『タスキメシ 五輪』についてのコラムはこちら▶▶▶https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/tasukimeshigorin

 

『タスキメシ 五輪』

著/額賀 澪 

 

【著者プロフィール】

額賀 澪(ぬかが・みお)

1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。2015年に、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を、『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞を受賞しデビュー。2016年、『タスキメシ』が第62回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校部門)に選ばれベストセラーに。その他の著書に『君はレフティ』『拝啓、本が売れません』『風に恋う』『ウズタマ』『沖晴くんの涙を殺して』『世界の美しさを思い知れ』『競歩王』『モノクロの夏に帰る』『ラベンダーとソプラノ』など。

 

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