お知らせ

2022.12.13

伊集院静が旅先から持ち帰った小さな宝物『旅行鞄のガラクタ』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

キーワード: エッセイ 紀行文 トラベル 旅行 土産 伊集院静

伊集院静が旅先から持ち帰った小さな宝物『旅行鞄のガラクタ』

読んで、旅する、珠玉の紀行文集

作家・伊集院静氏が世界中を旅しながら、旅先で出逢い、持ち帰ってきた品々のエピソードについて綴ったエッセイ集。

 

«色とりどりのグッズは、私と妻の、それぞれの想いが詰まった旅行鞄の中で旅をしたものである。読者の方々の好みはあるだろうが、どれひとつ、ガラクタと言い捨てられるものはない。»

(本書「まえがき」より)

 

著者が旅先から小さなガラクタを持ち帰るようになったのは、飼い犬がきっかけだという。

 

«私は旅に出ても土産を買うことはありません。理由は旅先で物を買うことを善しとしないからです。ただ私は子供の時からガラクタを拾ってポケットの中に持ち帰り、並べて置く癖がありました。その癖で、時折、石ころや木の実が旅行鞄の隅から出て来て、家人に驚かれていました。それが或る時期から二匹の犬が我が家にやって来て、彼等が私のガラクタに大変興味を抱くのを見て、折々の土産になったというわけです。»

(本文より)

 

イタリア、スペイン、フランス、ポルトガル、アメリカ、ベルギー、スコットランド、アイルランド、ケニア、エジプト、中国、日本の12か国から持ち帰った34の土産話を、美しい写真とともに収録。

 

こちらは本書に収録された土産品の一部です。

■ ジョアン・ミロのアトリエの庭のエンドウ豆(スペイン・モンロッチ)

■ ヤンキースタジアムのレインコート(アメリカ・ニューヨーク)

■ 三峡下りの川原の三峡石(中国・重慶)

■ 歓喜の丘のマツカサ(スペイン・サンティアゴ・コンポステーラ)

■ ナイロビの木工職人の椅子(アフリカ・ケニア)

■ クロード・モネが見つめた崖の漁師の人形(フランス・エトルタ) ほか

 

全日空グループ機内誌「翼の王国」の人気連載(2017年6月~2020年3月)を書籍化。

 

『旅行鞄のガラクタ』

著/伊集院 静 

 

☆ 『旅行鞄のガラクタ』発刊記念イベントを開催中!

読んで、見て、旅する。

作家と旅したちいさな宝物を展示する

「伊集院静 旅行鞄のガラクタ」展

〇 日時:2022年12月2日(金)~2023年1月31日(火)まで

〇 開場時間:9時30分~17時30分(土日祝日、12/29~1/4は閉館)

〇 場所:小学館ビル1階

東京都千代田区一ツ橋2-3-1 地下鉄「神保町」駅A8出口直結

https://www.shogakukan.co.jp/company/map

〇 観覧無料

※事前予約不要

 

【著者プロフィール】

伊集院静(いじゅういん・しずか)

1950年山口県防府市生まれ。立教大学文学部卒業。「皐月」で作家デビュー。その後『乳房』で吉川英治文学新人賞、『受け月』で直木賞、『機関車先生』で柴田錬三郎賞、『ごろごろ』で吉川英治文学賞、『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞受賞。2016年紫綬褒章受章。2021年野間出版文化賞受賞。『美の旅人』『夢のゴルフコースへ』『旅だから出逢えた言葉』シリーズ、『なぎさホテル』、『大人の流儀』シリーズ、『タダキ君、勉強してる?』『大人への手順』など著作多数。

 

★ こちらもオススメ!

「読む」ことで世界中を「旅」する。伊集院静著『読んで、旅する。旅だから出逢えた言葉 Ⅲ』

 

酒井順子が新たな切り口で巡る京都散策エッセイ&ガイド『女人京都』

 

大人気旅作家が育児という「すげえ」体験を綴る、ニューノーマル育児エッセイ!『1歳の君とバナナへ』

 

思い立ったらぶらり。あらためて歩きたくなる東京。『歴史と鉄道でめぐる大人の東京さんぽ』

 

旅への欲求は「読書で満たされる」浅田次郎著『見果てぬ花』

関連リンク