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2018.12.19
日本人は「アリ」ではなく「キリギリス」だった!?『お金の整理学』
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230万部の大ベストセラー「思考の整理学」著者が説く、第2の人生のヒント!
日本が高度経済成長期にさしかかる昭和30年代の終わり頃、日本人を指して「エコノミック・アニマル」という呼び名が生まれました。
けれども、本当に日本人はエコノミック・アニマルなのでしょうか?
230万部の超ロングセラー「思考の整理学」著者で、95歳にして現役で「株投資」を続けている外山滋比古氏は、「お金のことを真剣に考えない日本人はエコノミック・アニマルに当たらない。アリとキリギリスの寓話でいうとキリギリスばかりだ」といいます。
‹‹とりわけ問題なのは、日本のサラリーマンの多くが、自分たちのことをむしろ<アリ>だと思って生きてきたことだろう。冬を乗り越えるためにコツコツと働く<アリ>がたくさんいる社会だから、欧米から<エコノミック・アニマル>と呼ばれるのだと勘違いしていたのだ。
私は、それが大きな誤解だと考えている。むしろ日本人の多くは、「定年後」という冬の時代の厳しさを真面目に考えず、なんとなく働き続ける<キリギリス>になってしまっていたのではないだろうか。››
人生長くても80年と思われていた時代から、人生100年時代になり、「退職金と年金で悠悠自適にやっていこう」などという考えは、幻想に変わりました。
このまま<キリギリス>型の生き方を続けていたら、間違いなく老後破たんが待っています。
著者は、社会保障に頼り切る、社会にとってマイナスな存在から、経済的にも、精神的にも自立したプラスの存在を目指すべきだと提言!
‹‹ずいぶん前のことだが、「思考の整理学」という本で、常に受け身で誰かに引っ張ってもらう<グライダー>型の人間ではなく、思考力というエンジンを備え、自力で飛ぶことのできる<飛行機>型の人間になるべきだと書いた。
サラリーマンは、会社から仕事を与えられるという意味では、どうしても<グライダー>型になりがちだ。
定年退職までは会社に引っ張ってもらえるから、それでもなんとか生きていられるかもしれないが、定年後はそうはいかない。自分の頭で考える<飛行機>型にならなくてはいけない。
いま必要なのは、定年後のお金の備えを社会保障に期待することではなく、一人ひとりが主体的に老後の人生設計に取り組むことではないか。
定年後のことを考えるといっても、「将来、年金が減らされるかもしれない」という不安から、節約して貯金を増やそうとするのは違っていると思う。ある程度の蓄えは必要かもしれないが、それではサラリーマン時代の惰性で老後を過ごそうとしていることに変わりはない。結局は、貯金と年金で老後を乗り切ろうという考え方である。
そういう人生は面白くない。››
人生を最後の最後まで面白がろう!
年金、貯蓄、相続、仕事、副業、趣味、そして投資――「第2の人生」を楽しく生きるためのヒントがこの一冊にあります。
著/外山滋比古
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