お知らせ

2018.11.30

「全米最優秀女子高生」を育てたママの5つのルールとは?『「非認知能力」の育て方』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

「全米最優秀女子高生」を育てたママの5つのルールとは?『「非認知能力」の育て方』

AIに負けない人間最大の武器=「非認知能力」の育て方!

2017年7月、娘のスカイ・ボークさんが「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝したことで一躍脚光を浴びたボーク重子さん。

全米の女子高校生が知性や問題解決力、リーダーシップ能力やコミュニケーション力を競い、優勝者には大学奨学金が与えられる同大会は、高校生に向けた中でももっとも名誉がある賞のひとつとして、毎年、大きな話題を集めています。

日本ママ・ボーク重子さんは南仏の語学学校で出会った現在の夫と出会い、1988年に渡米、出産。

子育てと平行して自身のキャリアも積み上げ、2004年、念願のアジア現代アートギャラリーをオープンしました。

ギャラリーオーナーとしての仕事に満足できる結果を得た今、クライアントの人生設計やキャリア構築のサポートをする「ライフコーチ」というまったく違う仕事にチャレンジ!

全米や日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについて、講演会やワークショップを展開中です。

 

‹‹その60年に渡る歴史においても、ワシントンDC地区大会の代表は過去に数回しか出場歴がなく、さらにアジア系の生徒が優勝したのも過去わずか3回だけ。スカイの優勝は稀有な例として、多くの人から注目されたのでしょう。

でも、娘自身だけでなく、私まで多くのメディアに取材されたことには驚きました。そして、「娘さんをどんなふうに育ててきたのですか?」といった質問を何度も繰り返されるたび、親にとって子育てがどれほど大変で難しいものであるか、そして、いかにたくさんの親御さんたちが日々その「正解」を探し求めているかを実感したのでした。

相談や質問の中には、こんなものもありました。

「どの時期に、どのくらい勉強させればいいのでしょうか?」

日本でも多く聞かれた質問ですが、残念ながら、私はこの問いに答えることができません。私がやってきたのは、それとはまったく反対のことだったからです。››

 

長い間「学力偏重主義」に陥り、受験のための勉強が重視されたことで、問題解決力やコミュニケーション力に欠け、心が折れやすい子どもが増えているといわれる日本。

そのため、世界的に日本は「先進国の中で珍しく起業家が育たない国」というレッテルが張られているのです。

近い将来、AIが多くの仕事を奪うと言われている今、数値化できる能力=学力テスト、IQなどは意味を持ちません。

人だけが持ち得る人間力=「非認知能力」を育てることこそが、これからの教育の必要なことだ、と著者はいいます。

 

‹‹「非認知能力」が注目されるようになったきっかけは、2000年にノーベル経済学賞を受賞した、シカゴ大学のジェームズ・ヘックマン教授の幼児教育の研究でした。

この研究は、就学前の幼児教育を行った子どもと何もしなかった子どもを比べたところ、高校卒業率や平均所得、生活保護受給率、犯罪率などに大きな差が現れたというものです。

対象の子どもたちを長期間、追跡調査し、40歳時点で比べた結果、就学前教育を受けた人たちは、受けなかった人に比べて高校の卒業資格を持つ人の割合が20%も高く、5回以上の逮捕歴を持つ人の割合が19%も低いものになりました。また、月収2000ドルを超える人の割合は約4倍、マイホームを購入した人の割合も約3倍だったのです。

この研究は幼少期の教育が学力以外にも好影響をもたらし、人生を良い方向へ導いていくことを示しています。就学前の教育がいかに大切かということです。

でも、さらに重要なのは、この先です。

研究の結果、乳幼児期などの早期教育では、学習面を強化しても、IQの数値を短期間高めるだけで、長期的に高めることにはつながらないことがわかりました。就学前教育を受けた子供たちがもっとも伸ばしたのは、学習意欲をはじめ、誘惑に勝つ自制心や、難解な課題にぶつかったときの粘り強さなどの「非認知能力」だったのです。

さらにヘックマン教授は、IQよりもこうした「非認知能力」の方が、実際の社会生活では重要とされることが多いことも指摘しています。

つまり、幼児期には詰め込み教育などで学力を伸ばすより、「非認知能力」の基礎を身につけて、魅力的な人間性の土台を築く方が重要だということなのです。

「非認知能力」には、人としてのあらゆる良い資質が含まれます。自己肯定感や自制心、社会性、好奇心、想像力、共感力、主体性、柔軟性、回復力、やり抜く力など。こうした力は将来の年収や学歴、職歴などに大きな影響を及ぼし、成功のための重要な要因となります。

さまざまな研究の結果、「非認知能力」がもっとも伸びるのは10歳までの乳幼児期であり、この時期にはこの能力にフォーカスして育てることが大切ということもわかりました。››

 

「非認知能力」を学んでいく中で著者は、娘が持つ可能性を伸ばしていくために、「家庭でできる5つのこと」に気がつきました。

それこそが、「非認知能力」を育てる鍵であり、子育てをする親をも幸せにするルールでした。

親も子も、自分らしい人生を勝ち取るための最大の武器=「非認知能力」を日々の生活の中で確実に育める実践的な方法を徹底解説!

 

『「非認知能力」の育て方

心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』

著/ボーク重子

 

★こちらもオススメ!

4人の子ども全員を東大理三に合格させた受験界のカリスマからの金言!『佐藤ママの 強運子育て心得帖 幸せと成功を引き寄せる 53の言葉』

子育てで大事なのは子どもの脳に○○○をインプットすること!『才能の育て方』

尾木ママ流、小学校生活を楽しむ3つのポイントは? 『尾木ママ小学一年生 子育て、学校のお悩み、ぜーんぶ大丈夫!』

俵万智が息子とのかけがえのない時間を封じこめた子育て短歌エッセイ集。『ありがとうのかんづめ』

11歳の誕生日に突如、母が「ママは大人を卒業する」宣言・・・双子は大人になることを余儀なくされる。『ハッチとマーロウ』

関連リンク