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2018.10.13
築地市場から密漁団まで、決死の潜入ルポ!『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』
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「高級魚(サカナ)を食べると暴力団(ヤクザ)が儲かる」食品業界最大のタブーを暴く!
「ヤクザと原発 福島第一潜入記」「潜入ルポ ヤクザの修羅場」など、暴力団に関する潜入ルポで知られる著者が次なるテーマに選んだのは・・・・・・〝ヤクザとサカナ〟!!
とはいえ、このテーマ自体は決して目新しいものではない。
かねてから、暴力団(ヤクザ)が高級魚(サカナ)の密漁を行っていることは、周知の事実だ。
つい先日も、北海道で暴力団員が密漁したナマコ46トンを1億7700万円(相場の2割安)で買い受けたとして、道公安委員会が暴力団排除推進条例に基づき、水産加工業の男性に取引の中止を勧告したというニュースが流れた。
本書の魅力は、「ヤクザが密漁してますよ」という表面的なところにあるのではなく、その「密漁ビジネスの実態」を、微に入り細をうがって調べ上げた点にある。
‹‹密漁を求めて全国を、時に海外を回り、結果、2013年から丸5年取材することになってしまった。公然の秘密とされながら、これまでその詳細が報道されたことはほとんどなく、取材はまるでアドベンチャー・ツアーだった。
ライター仕事の醍醐味は人外魔境に突っ込み、目の前に広がる光景を切り取ってくることにある。そんな場所が生活のごく身近に、ほぼ手つかずの状態で残っていたのだ。加えて我々は毎日、そこから送られてくる海の幸を食べて暮らしている。暴力団はマスコミがいうほど闇ではないが、暴力団と我々の懸隔を架橋するものが海産物だとは思わなかった。
ようこそ、21世紀の日本に残る最後の秘境へ――。››(「はじめに」より)
漁師出身のヤクザ、漁協を牛耳る暴力団、暴力団直径の密漁団、密漁品と知りながら買い取る漁業協同組合関係者、密漁者と加工業者をつなぐ〝買い屋〟・・・・・・。
サカナの世界にうごめく悪党たちの懐に入り込んでいく手法は、ヤクザ社会に精通した著者にしかできないものだ。
本書の内容は〝サカナとヤクザ〟にとどまらない。
暴力団と市場の蜜月、北方領土問題、国際密輸シンジケートまで、「日本漁業・暗黒の歴史書」でもある。
それだけ、日本の漁業が不正の上に成り立ってきた証拠だ。
そして、「今儲かればそれでいい」「獲れるだけ獲ってやろう」という発想は、資源の枯渇へとつながっている。
他人事ではないのだ。
‹‹日本の漁業を知れば知るほど、密漁など大した問題ではないと思えてくる。実際、ジャーナリスティックに告発したいのではない。だが、食の問題は我々の生きる根幹だ。不正がここまで常態化しているのに、漁業をコントロールすることなど出来はしないだろう。››(「おわりに」より)
アワビ、ウナギ、ウニ、カニ、サケ、ナマコ・・・・・・私たちは知らないうちに密漁品を食べ、反社に協力しているのかもしれない。
日本の食品業界、最大のタブーを暴く決死の潜入ルポ!!
著/鈴木智彦
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