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2018.3.20
がんで苦しむ人に!『国立がん研究センターのこころと苦痛の本 こころと体のつらさを和らげるためにできること』
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
がんは体の病気であるとともに「心の危機」でもある。
もう死んでしまいたい。
激しい痛みで希望が見出せない。
脱毛が始まって、人前に出たくない。
人にきつくあたってしまう。
がんは、体にも心にもつらい状態を引き起こし、人生に大きな影響を与えます。
告知された事実を受け入れられず、落ち着きを取り戻せない人もいるでしょう。
心の苦しさや、がんの痛み、副作用のつらさなど、療養中にも問題が起こります。
それでも、誰の心にも「回復力」が備わっているので、時間とともに少しずつ、落ち着きを取り戻すことは可能です。
ただ、もちろん個人差があり、医師からどのような説明を受けたのか。どんな環境に置かれているのか、どんな性格なのか・・・そのような要素も影響するかもしれません。
がんは体の病気ですが、「こころの危機」という側面ももっているので、早期から心身両面の苦痛に対するケアやサポートが求められるのです。
国立がん研究センターは、前身である国立がんセンターの創立以来、50年以上にわたってがんの治療や研究に取り組んできました。
この本では、がん患者の心のケアを行う「精神腫瘍科」の医師と、がんに派生する体の苦痛をケアする「緩和医療科」の医師の協力を得て、心身両面に関する問題の相談先、セルフケアの方法、専門的ケアの受け方などを紹介!
本書では、こんなことがわかります!
・がんを発症した人が見舞われる、心や体の苦痛について
・自分でできる、心や体のケアの方法
・心のケアの専門家と、専門的ケアについて
・体のつらさに対する緩和ケアについて
・早期からの緩和ケアの受け方
・専門家以外の相談先について
・医師とのやりとりを上手に行うための方法
・実際のがん患者さんの悩みと対処の例
がんに関する基本的な知識、検査や治療の方法、治療後の療養などについて、図版もまじえてわかりやすく解説しています。
緩和ケアへのよくある誤解(終末期のもの、鎮痛用麻薬で中毒になる)を解き、早期からのケアについても詳述。
がんの痛みに耐えかねて「いっそ安楽死させてほしい」と言った著名人がいましたが、適切な緩和ケア、精神的ケアを受けられればそうした人は減るはずです。
療養中・治療後のこころと体のケアについて積極的に考えるきっかけになる一冊。
監/清水 研 監/里見絵理子 監/若尾文彦
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