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2018.1.17
佐藤正午、直木賞受賞後初の長編文庫化!『鳩の撃退法 [上][下]』
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キーワード: 小説 直木賞 山田風太郎賞
第6回山田風太郎賞! 小説名人による名作中の名作!
夢枕獏さん、京極夏彦さん、奥泉光さん、筒井康隆さんら選考委員はもちろんのこと、推薦文や書評、口コミやSNS等を通じて、驚くほど多くの作家たちから圧倒的な評価を受けた、第6回山田風太郎賞受賞作!
山田風太郎賞の受賞からおよそ2年後、著者は「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞しましたが、関係者のあいだでは本作が直木賞でも――といった声も出ていたといいます。
直木賞受賞後の会見で、著者は「勝手な想像ですが」と前置きした上で、「『鳩の撃退法』の存在がなければ、今回の直木賞受賞は考えられない。あれで機運が熟したのではないか」と語りました。
連載に3年を要した本作は、著者本人も「墓碑銘にしたい」「思い残すことはないくらい、本当に集中して書いた」という、まさに渾身の作品です。
かつて直木賞も受賞した作家・津田伸一は、とある地方都市で送迎ドライバーをして糊口をしのいでいた。
以前から親しくしていた古書店の老人の訃報が届き、形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千枚を超える一万円札が詰め込まれていた。
ところが、行きつけの理髪店で使った最初の一枚が偽札であったことが判明。
勤務先の社長によれば、偽札の出所を追っているのは警察ばかりでなく、一年前の雪の夜に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きる騒ぎに必ず関わる裏社会の〝あのひと〟も目を光らせているという。
白黒つけたい誘惑に勝てず、津田伸一は駅の券売機に紙幣を滑り込ませてみるが・・・・・・。
こんな小説アリなのか!
読み進めると、謎が深まる。読み返せば、伏線がわかってくる!
上巻だけでは、この小説のおもしろさは半分も伝わりません!
急展開も待ち受ける下巻の最後の1行まで、ぜひ「鳩」の行方を見届けてください。読み返すほど、おもしろいはずです。
小説表現の臨界点を超えた、まさに先が読めない展開――かつてない読書体験を約束します。
存分にお愉しみください!!
「佐藤正午さん、最高です」――「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰・糸井重里
下巻は、「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰・糸井重里さんの解説を収録!
*「ほぼ日刊イトイ新聞 - 小説を書くということ。」佐藤正午+糸井重里 対談
*佐藤正午『鳩の撃退法』特設サイト
小学館文庫
著/佐藤正午
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