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2017.4.28

大型新人、待望の小説デビュー作!松本大洋描きおろしのカバーイラストを先行公開!!6月16日発売『さよなら、ムッシュ』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

キーワード: 小説 キャラクター ぬいぐるみ

しゃべるコアラのぬいぐるみと、出版社校正男子の切なさMAX友情物語!!!

――これからは、ぼくがせいたろを守るから。

小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、

幼いころに他界した母に作ってもらったコアラのぬいぐるみ・ムッシュを大事にしていた。

ムッシュは母が亡くなったその日にしゃべりだし、以来、星太朗の無二の親友となっていた。

そして、そのまま20年の時が過ぎたある日、

しゃっくりが止まらなくなった星太朗に大きな転機が訪れる。

 

身長はA4サイズで、ずんぐりむっくり、

歌うことが大好きなムッシュの十八番は「スーダラ節」。

大人のような、でも、大人でも言わないことを教えてくれる反面、

その行動は子どもっぽいところだらけ。

 

一方の星太朗は引っ込み思案でちょっと奥手。

小学校時代はぬいぐるみ(ムッシュ)をもっていたせいで、いじめられていた。

純情すぎて童貞歴27年、けれども、容姿は悪くない。

高校のときから替えていない丸眼鏡は、最近では一周まわって流行っているし、

清潔さには人一倍気を付けている。

 

パッと見、自由奔放なムッシュに、ふり回される星太朗、という関係だが、

ムッシュはムッシュなりに星太朗を気づかい、

星太朗はムッシュのことをかけがえのない存在だと感じている。

そんなふたりには、ひみつノートがあった。

 

「ムッシュのことは、だれにも言ってはならない。

(言ったらムッシュはヤミのソシキにつかまって、人体じっけん(コアラだけど)されるだろう)

仰々しい注意書きに続けて、ふたりの夢が箇条書きされている。

そして、ある転機をきっかけにふたりは、この夢を叶えるために動き出す・・・。

 

「かわいい!」「おもしろい!」あらたな愛され系キャラクター誕生!!

"おせっかいやき"で"かまってちゃん"のムッシュに夢中になること間違いナシ。

随所に散りばめられたムッシュのカラオケレパートリーがいい味、出しています。

まじめな青年とやんちゃなぬいぐるみのドタバタ劇。

そして、ラストには思わぬ感動の波が押し寄せ、涙が頬をつたう友情物語。

 

著者は映画監督、脚本家として活躍する片岡翔、本著が待望の小説デビュー作!!

そして、カバーイラストは、松本大洋氏の描き下ろしです。

 

『さよなら、ムッシュ』 著/片岡翔

 

ムッシュと星太朗の泣かせる会話を刊行よりひと足さきに、

制作中のラジオドラマから一部を最速公開!

https://youtu.be/pcFs04gnW3c

 

【著者プロフィール】

片岡翔(かたおか しょう)

1982年、北海道生まれ。2010年、「くらげくん」で

「ぴあフィルムフェスティバル」準グランプリを受賞。

同作にて全国各地の映画祭で7つのグランプリを含む14冠を達成。

2014年に初の長編映画「1/11」で商業映画デビュー。

脚本家として、映画「きいろいゾウ」「夏美のホタル」など。

本作が小説家デビュー作となる。

 

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