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2017.1.31
福島第一原発の事故はなぜ起きたのか? キーマンたちに徹底取材! 『原発は"安全"か』
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キーワード: 社会 原発 エネルギー問題
「あと数10年は原発を
放棄することはできない」
2011年、福島第一原発で
3基の原子炉が同時に損傷するという
世界でも初めての深刻な事故が起きました。
事故後5年半がすぎても
8万を超える方が避難する状況が続いています。
もと東京電力の社員であり、
現在は国際環境経済研究所理事、
主席研究員として環境・エネルギー政策にかかわり、
国連気候変動枠組条約交渉にも
参加している筑波大学客員教授の竹内純子氏は
著書『原発は"安全"か』のなかで
日本は原発を利用し続けるべきかどうか
を問いかけます。
‹‹福島第一事故を防ぐことができなかった
原因を突き詰め、その原因を作った枠組みや
構造を根本から変え、安全神話につながる
どんな小さな芽も排除することが
できないのであれば、日本には
原子力技術を利用する資格がないのです››
「あと数10年は原発を放棄することはできない」。
そう考える著者は、本書『原発は"安全"か』で、
原子力のリスクを考える上で客観的なデータを提供。
社会全体で建設的な議論が交わされることを望んでいます。
原発再稼働の現状と課題が
一目瞭然に!
各地で再稼働の手続きが進められている
原子力発電所は本当に安全になったのか?
推進派と反対派の対立が、
政治、司法の場で先鋭化するなかで、
肝心の安全対策の是非が
冷静に論じられているとはいえません。
「あのとき福島第一原発で何が起きたのか?」
をあらためて詳細に分析し、
その後策定された規制新基準が
原発をどこまで安全にしたのか、
何が課題として残されているのか、を
専門家への取材をもとにあきらかにします!
‹‹身の回りのリスクをできるかぎり遠ざけ、
小さくすることで、自分や家族の生命、健康、
財産を守ることは当然必要ですが、
それでもリスクはゼロにはできません。
どれだけ小さくできるか、そして、
そのリスクを小さくするために
他のリスクを大きくしていないか、
常に視野を広く保つ必要があります››
いわゆる"原子力村"の論理とは一線を画し、
「絶対安全」という"神話"にとらわれない
安全思想の落としどころを探っていきます。
原子力事業をやめるのか?
やめるのであれば、
日本のエネルギー政策はどうするのか?
滞ったままの問題について
いまこそ、議論するべきときです!
著/竹内純子
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