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2016.10.19
近所の"迷惑オバサン"と仁義なきバトル、わが子もイジメに。30代パート主婦の闘争心に火がついた! 山本甲士『つめ』
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キーワード: 小説 ドラマ化 ご近所トラブル いじめ 家族
「巻き込まれ型小説」の名手、山本甲士氏の最新刊! 原作ドラマも放送中!
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迷惑オバサンの理不尽なイヤがらせ、どうする?
今回巻き込まれるのは、30代パート主婦。
中学の同級生勝裕(かつひろ)と結婚した真野朱音(まのあかね)は、小学5年生になる勝裕の連れ子・裕也(ゆうや)との3人家族。
ある日、朱音は町内の子ども会の渉外担当として、南郷不二美(なんごうふじみ)宅に向かいます。公園に面した彼女の家の金網フェンスがイバラのつるだらけになっているので、子どもたちの安全のためになんとかしてもらうためです。
南郷は、50代後半ひとり暮らし。愛犬はドーベルマン。この犬を使って子どもたちをおどしたり、隣に住んでいた一家にイヤがらせをして引っ越しさせたりした過去があり。
朱音がお願いに行くと、
「文句があるんやったら市役所行けや。子供の怪我なんか知るか。親の責任じゃ、あほっ」
けんもほろろに断られます。
相手は噂の迷惑オバサン。事態はそれだけではおさまりません。朱音のうちに、頼んでもいないのに、寿司屋から特上にぎり8人前が届きます。やったのは南郷?
朱音もやられっぱなしではありません。合気道でならした闘争本能に火がつきます。彼女が合気道をはじめたのは高校1年生のとき。花火大会で見知らぬ男に抱きつかれ、ふざんけんな! と怒りがふくらみ、おとなしかった性格をギアチェンジ。
「やられたら、やり返さな」
「最初の一撃だけで気を緩めたら絶対に駄目。敵の抵抗力を完全に奪うまでやり通すこと」
朱音 VS 南郷の仁義なき戦い、幕開きです。
どれだけイジメられても非暴力主義をつらぬく息子
いっぽう、息子の裕也は4年生の頃からイジメに苦しみ、5年生になって落ち着いたと思ったところ、Tシャツに足跡をつけて帰ってきます。実母の影響でマハトマ・ガンジーを尊敬する裕也。「僕はいじめられても平気な強い人間になる」とかたくなに自分を曲げません。南郷からのイヤがらせの手は裕也にもおよび、「やられたらやり返すべき」と、裕也に身をもって教えようとするが・・・。
"女と女のねちっこいバトル"に、いつしか観客(読み手)も白熱!
"めまぐるしく変わる戦況"に、ページをめくる手が止まりません。
ふたりの壮絶なバトルの結末は?
裕也はイジメを乗り越えることができるのか?
物語終盤、"非暴力主義"の裕也が参観日に魅せた、"ひと筋の光"に感動必至!
この秋、最強のエンターテインメント小説です。
著/山本甲士
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