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2016.10.12

綿密な考証と現地調査にもとづいた美しく精密な復元図。109城、180図を収録した『日本名城画集成』!

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綿密な考証と現地調査にもとづいた美しく精密な復元図。109城、180図を収録した『日本名城画集成』!

江戸時代から残されている天守はたったの12!
 
 戦乱を生き抜いた各地の城も、その多くが徳川の一国一城令によって廃城になり、江戸時代には地震などの天災や火災にさらされ、明治維新に至ってほとんどが破壊されてしまう。石垣は鉄道の軌道敷に転用され、堀や曲輪が崩された跡には軍の駐屯地、あるいは役場や学校が作られた。そして、かろうじて残されていたものが、こんどは空襲によって焼け落ちてしまう。

 現在、江戸時代から残されている天守は12にすぎない。各地に復元されている天守などには、そもそもあったのかどうかもわからないものもあるという。
 
伝説の城郭画家による、まぼろしの作品集を復刻!
 
 兵庫県尼崎市に生まれ育った伝説の城郭画家・荻原一青(1908〜75)は、跡形もなく消えてしまった「尼崎城」の復元画を完成させようと、全国の城をめぐり、復元データを集め、「城郭画」の制作をはじめたという。

 そして109の城と城下町の復元鳥瞰図を完成させ、一部カラーの作品集を刊行する。

 さらに作者の死後、千部限定のオールカラー版『日本名城画集成』が出版されたが、発売と同時に完売し、以後まぼろしの画集となっていた。

 その貴重な作品集を復刻させたのが本書だ。
 
 いま、戦後何度目かの「城ブーム」が到来中。天守の残る各地の城には、老若男女がつめかけている。

 城好きな人は天守や櫓などの建造物だけでなく、曲輪や城下町の構造にもこだわるそうだ。天守はもとより、櫓、御殿、塀、松の木、城下の住宅までも、当時の城郭研究を踏まえ考証をもとに詳細に再現された本書の城郭画は、現代の町なかにまぎれてしまった城や城下町の痕跡を探して歩くのにぴったりだ。

 秋の休日、この本を手に、近くの城下町へ出かけてみてはどうだろう。
 
『日本名城画集成』

荻原一青・画/西ヶ谷恭弘・文

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