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2016.10.6

リクルート、イトマン、東京佐川・・・重大事件の裏に存在した陰の情報フィクサーとは何者か? 『黒幕』

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キーワード: 政治 リクルート事件 イトマン事件 ブルネイ王室AV女優接待醜聞 平和相銀事件 石原俊介

事件の裏に、この男あり!

 

借金の取り立てで住吉会に囲まれ、

検察の予定調和捜査に噛みつき、

リクルート江副浩正に意見し、

内調と警視庁になぜか頼られ、

中川秀直愛人醜聞では右翼と共闘し、

『噂の眞相』に助け船を出し、

銀座のクラブに巨費を落とす

――こんな男が実在した!

 

 情報誌『現代産業情報』発行人、メディアには絶対に出てこなかった「陰の情報フィクサー」、それが石原俊介。

 

‹‹集団就職で上京。川崎で見習い工となり、やがて労働運動に飛び込んで共産党に入党。ソビエト連邦への留学を経て、党員としての成長を期待されたもののドロップアウト。一転して、広域暴力団住吉会系組織の客分として任侠系右翼と事務所を同じくしていたという過去を持つ››

‹‹政・官・財・報・暴――。そのすべてに足場を築いたのが石原氏であり、情報交差点として誰もが遇した››

 

マスコミも顧客企業も納得させた力技!

 

 1993年夏、フィリピンの有名女優や歌手がブルネイに渡り、王族相手に売春をしていた「ブルネイ・スキャンダル」が発覚。その数か月後、日本の証券会社が、ブルネイ王室が握る莫大な投資マネーを狙って、日本人の著名AV女優やモデル美女たちを送り込み、夜な夜な性接待を繰り返していたという「AV女優接待醜聞」が週刊誌のネタになった。

 記事には、AV女優の実名、接待の様子を詳細に描いているのに、なぜか接待する側の企業名が出てこない。

 そこに、石原氏の力技があった。

 

 AV女優接待醜聞以外にも、平和相銀事件、リクルート事件、イトマン事件、東京佐川事件、金丸脱税、ゼネコン疑惑・・・。これらの事件の裏側には石原氏がいた。

 本書ではその経緯をこと細かに紹介! 日本の裏面史をあぶりだす!

 

  ‹‹情報を取るために何が必要か。私は2つあると思います。ひとつは、特別な情報が(自分のところに)先に飛び込んでくるものではないので、まず読むこと。新聞であれ雑誌であれ、右から左から主義主張に関係なく、漏れなく読み続けることが大切です。もうひとつは、人間関係をしっかり作ること。本当の情報は対面のなかから紡ぎだされるもので、私は、比較的自由に生き、会社の為とか上司の為とか、そんな制約もないので、誰とでも友達になれました。それで、ロクな稼ぎもないのですが、稼いだ金の大半は、銀座で落とし、情報交換に使っています››

 

 腕と度胸で成り上がっていった男の封印された半生を、気鋭のジャーナリストが初めてあきらかにする! 

 タダで情報が得られる時代だからこそ読みたい「年商1億円の情報職人」の生きざま!

 

小学館文庫

『黒幕

巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」』

著/伊藤博敏

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