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2016.3.24

日本の「道路整備」が他の先進国に比べて遅れたのはなぜなのか? 「道」を巡るさまざまなドラマを辿る! 『逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道』

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日本の「道路整備」が他の先進国に比べて遅れたのはなぜなのか? 「道」を巡るさまざまなドラマを辿る! 『逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道』

 シリーズ累計500万部を突破した大人気歴史ノンフィクション『逆説の日本史』シリーズ(現在21巻まで刊行中)。日本史の常識を覆す大胆な推理で知的興奮を喚起したシリーズだが、通史(全体を通した歴史)としての歴史を描くだけでは、歴史の真実、そして面白さのすべては分かりません。そこで、著者の井沢元彦氏は、本編シリーズとは別に、文庫版の別巻シリーズを設け、歴史をさまざまな視点から立体的に分析しています。

 

 今回、そんな別巻シリーズ第5弾のテーマとして取り上げたのは「道」。

 道とは"道路としての道"があり、"人間としての道"があります。

 

「人間の一生は道を通っていくことだといっても良いが、当然、そうした道にはさまざまなドラマがある。そのドラマを辿っていくことによって、歴史というものが立体的に見えてくる」

 

 例えば、迅速な行軍が求められた戦国時代。豊臣秀吉は、明智光秀との天王山へ向け、足軽の大軍をわずか3日で200キロも移動させる「中国大返し」を決行。足軽出身だからこそ、軍の移動の速さが「足軽の足」にあることを熟知していたのです。

 

 逆に、江戸時代になると、「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」が"国是"となりました。幕府が大河に橋を架けず、馬車も作らず主要街道を走らせなかったのは、経済効率を犠牲にしてでも、移動を制限し、平和を保つためだったのです。

 

 そして幕末、坂本龍馬は薩長同盟を成立させるため、江戸から薩摩まで、歩いて西郷隆盛を訪ねました。電話やメール、交通機関もない当時、秘密裏に同盟を結ぶには、薩摩・長州の要人に会うしか方法がなかったからです。だから、維新は龍馬が志と信念を持って歩んだ道によってもたらされたと言えます。

 

 本書では信長、信玄、光秀、秀吉から、芭蕉、竜馬、伊能忠敬まで、武将・偉人44人が歩んだ「道」を下記5つのテーマに分けて集中講義!

 

第一章 「戦争」の道――勝敗を分けた将軍たちの戦術と戦略

 

第二章 「経済」の道――軍団と統治から見た武将たちの経済力

 

第三章 「政治」の道――政策実現までの権謀術数を検証

 

第四章 「外交」の道――強大な敵や異国との交渉術を解読

 

第五章 「文化」の道――波瀾の人生を駆け抜けた背景

 

 

「道」が歴史にもたらした強大な影響に驚くこと必至!

解説は映画化された人気漫画『テルマエ・ロマエ』で知られる漫画家のヤマザキマリ氏。

 

小学館文庫

『逆説の日本史 別巻5 英雄と歴史の道』

著/井沢元彦

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