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2017.4.18
「NHKプロフェッショナル」に出演した、ヒグマを追って50年、久保俊治の『羆撃ち』
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1対1、ヒグマと対等の関係で50年間狩猟を続ける男
猟銃とわずかな装備だけを手に、
北海道の大地のなかに身を置き続ける孤高のハンターが、
自然の驚異と知られざる野生動物の生態を
みずみずしい感性で描いたノンフィクション!
著者の久保俊治氏はいま知床半島でヒグマのみを追う
日本で唯一のハンター。1947年北海道小樽に生まれた著者は、
山歩きと狩猟が趣味だった父の影響で、20歳のときに狩猟免許を取得。
日本で唯一のヒグマハンターになりました。
‹‹就職のことなどは頭のすみをかすりもしなかった。
山には私の求める物がすべてあるような気がした。
辞書に「無鉄砲」という言葉が出ている。
意味は「是非や結果を考えずにむやみに行動すること。
また、そのさまや、そのような人」とある。
まさに将来の生活を考えずに、猟で生活してみたいと考え、
そうしはじめていた私そのものを表す言葉ともいえた››
自然と自分。獲物と自分。
通常のヒグマ撃ちは7~8人で行なうのがふつうですが、
著者は「対等の関係でいたいから」と50年近く
ヒグマと1対1で向き合ってきました。
そのリアリティに充ち満ちた狩猟から、
相棒の北海道犬「フチ」との出会い、アメリカ留学、帰国、
そしてふたたびの猟生活を類いまれなる感性で描いています。
「人間はなぜ他者の命を奪わなければ生きていけないのだろうか」。
この問いと向き合った魂のノンフィクション。
ページをめくりながら、心がふるえ、血がたぎります!!
小学館文庫 『羆撃ち』 著/久保俊治
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