特別展「学年誌100年と玉井力三」のロゴマーク

※この特別展は終了いたしました。

About
概要

玉井力三「学年誌」の表紙画家・玉井力三の原画とたどる、懐かしの昭和子ども文化グラフィティ!

玉井力三が描いた絵たち

日本独自の出版文化である児童雑誌「学年誌」。

1922(大正11)年に初めて学年別学習雑誌として『小學五年生』と『小學六年生』が創刊されました。その発行部数が最も多かった1950年代から70年代にかけて表紙画を手がけたのが洋画家・玉井力三です。

玉井は流行や世相を反映した姿で笑顔の男の子と女の子が表紙を飾るスタイルの完成形を築きました。描かれた子どもたちの生き生きとした表情や時代の象徴に彩られた表紙全体からは、あの頃の日本の元気さを感じ取ることができます。

本展では、玉井力三の表紙画を中心に、学年誌の100年を追いかけます。出版文化を担ってきた千代田区で、児童雑誌というメディアを通じて、子どもたちを取り巻いてきた文化の追体験をお楽しみください。

玉井力三の絵が使われた学年誌の表紙たち

Profile
プロフィール

  • 子どもたちが写った資料写真を雑然と並べながら絵を描く、玉井力三のモノクロフォト
  • たまい りきぞう
    玉井 力三

  • 1908年新潟県柿崎村(現・上越市柿崎区)生まれ。1928年より「太平洋画会」にて中村不折に師事。同会講師を経て、満州国新京美術院助教授。戦後は洋画家として「示現会」に所属。人物画を得意とし、小学館などの学習雑誌で25年にわたって表紙画を描き続けた。

Lineup
展示構成

表紙で振り返る
「学年誌」の100年史

「学年誌」とは何であるのか、誕生からの100年をどのように歩んできたのか、象徴的なビジュアルである表紙から振り返ります。

創刊初期の「学年誌」の表紙たち

表紙画家 玉井力三

1950年代から70年代にかけて表紙画を担当した洋画家・玉井力三。その原画を、描かれたテーマや時代の象徴を読み解きながら味わいます。

キャンバスに向かう玉井力三のモノクロフォト。キャンバスには子どもの絵が描かれている。

みんな遊んだ、
懐かしの付録たち

時代とともにどのような付録が楽しまれていたのでしょうか。小学館にアーカイブされている過去の全付録から、選りすぐりを実際に組み立ててご紹介します。

組み立てられた付録の写真。左は「うちゅうひこうしがた げんとうき」、右は「ほんとうに音が出る」。

Info
開催情報

会期 2022年
9月16日(金)-11月15日(火)
休館日 9月19日(月・祝)、10月17日(月)
開室時間
月-木10:00-19:00
10:00-20:00
10:00-19:00
日・祝10:00-17:00
(入室は閉室の30分前まで)
会場 千代田区立 日比谷図書文化館
1階 特別展示室 MAP
観覧料 一般 300円 
大学・高校生 200円
千代田区民・中学生以下、
障害者手帳などをお持ちの方および
付き添いの方1名は無料
※住所を確認できるもの、学生証、障害者手帳などをお持ちください。

主催:千代田区立日比谷図書文化館
  特別協力:小学館
  協力:(一財)日本児童教育振興財団
  玉井力三応援団団長:山下裕二

Event
関連イベント

日比谷カレッジ

※お申し込み開始:8月31日(水)午前10時

商業美術家の逆襲―玉井力三の場合

学年誌の表紙画を25年描き続けてきた画家・玉井力三の魅力に迫ります。

日時 9月23日(金・祝)
14:00~15:30(13:30開場)
講師 山下裕二
(美術史家、明治学院大学教授)
お申し込みはこちら

表紙と付録で振り返る
学年別学習雑誌の100年

小学館の学年誌の元編集者が学年誌や児童文化の変遷をお話しします。

日時 10月22日(土)
14:00~15:30(13:30開場)
講師 野上暁
(児童文学・文化評論家)
お申し込みはこちら
《各回共通》
会場 日比谷図書文化館 地下1階
日比谷コンベンションホール
(大ホール) MAP
定員 各回200名
(事前申し込み順、定員になり次第締切)
観覧料 各回1000円
(千代田区民は各回500円。
住所を確認できるものをお持ちください。)

Book
書籍

  • 本の表紙
  • 学年誌の表紙画家玉井力三の
    世界

    2022年9月16日(金)発売
    監修 山下裕二
    定価 2970円(税込)
    B5判/98ページ

  • 展覧会に合わせて刊行される表紙原画集であり、洋画家としての知られざる画業を初めて紹介する、美術史上画期的な一冊です。

    装丁・ブックデザインは、学年誌蒐集家でもある祖父江慎。展覧会のアートディレクションも務め、玉井力三の魅力をこの一冊に凝縮します。

    詳しくはこちら
日比谷図書文化館 特設ページ