• 丁寧に綴られる「彼女」の人生、読み手に少しずつその人物像を浮かび上がらせながらも、最後の最後まで、他の登場人物との繋がりは明かされず、そのミッシングリンクを見抜いた三ツ矢の真実を知りたいという強い思いが際立って伝わりました。
    一見、真実の追求のみにそそがれているようでありながら、きちんと、人間を、そしてその人の人生を見つめていて、「この事件を三ツ矢が担当してほんとうによかった」という岳斗の思いに深く共感しました。 ジュンク堂書店 旭川店 松村 智子さん

    誰かといる時に感じる孤独と誰もいなくなった時に感じる孤独は、どちらもつらく、淋しいが、全くの別物。どちらにしても、人は心の拠り所がなければ生きていけないということを思い知らされる作品でした。
    人は死ぬ時、何を思うのか? 周りがいくら相手を想い理解したつもりでもそれはあくまで想像でしかなく、本人にしか分からない。
    ミステリーとしても逸品だが、普段は隠れている心の奥底にある心情の描写も圧巻でした。 BOOKSえみたす アピタ安城南店 酒井さん

    悲しみや苦しさがそぎ落とされたあとに残るもの。
    それが彼女の本当の姿、本性なんだと思う。
    ぜひ読んで一人の女性の生き方を見届けて下さい。 文教堂 北野店 若木 ひとえさん

    最後まで読んで、このタイトルに納得しました。
    彼女の思いが最後の最後に描かれていたので、“あぁ良かった”とホッとしました。
    家族とは何か、他人とは何かを考えさせられる1冊でした。 旭屋書店 梅田地下街店 松永 知恵さん

    ヴェーーーーー!!!そんな、そんなああああ…
    最後の最後まで、そうなのね。なんという物語を描く作家さんなんだろうか、何も言えなくなりました、参りました。
    誰もが、誰にも明かせない重荷を抱えたこの物語の主人公ですね。
    読後、タイトルが沁みてきます。
    ミステリとして抜群に面白く、そしてなによりも人の心の壁を切なく描く名手ではないだろうか。 未来屋書店 大日店 石坂 華月さん

    事件の動機も、原因も、悪によるものではありません。
    悪になりうる出来事が起きてしまう、それだけです。
    それでも三ツ矢は 人の何かを信じようと、事件が解決して、それで、誰かを、もしかしたら自分を、救おうとしている、そういう世界なんだと、シリーズなんだと思います。 明屋書店 MEGA新下関店 平木 喬さん

    他人の価値観にふりまわされることのみすぼらしさを痛感しました。
    この物語を読んだらまたさらに続編を読みたいと思うはずです
    待ってます、さらに続編!! 喜久屋書店 小樽店 渡邊 裕子さん

    バラバラのパズルのピースを1つずつ、1つずつはめていき、半分くらい埋ったらまた立ち止まり残りのピースをはめるのに時間がかかったけど、ピース全部埋った時、最後のピースをはめた時の達成感はすごかった
    久しぶりにミステリーを読みましたが、すごくいい作品に出会えた気がします。 本当にパズルのピースが頭の中で埋っていく感じを思い出しました。ミステリー好きにはおススメできます。 TSUTAYA 室蘭店 我孫子 利枝さん

    私は最後の一行を読んで、鳥肌が立つほどの衝撃と切なさを感じました。
    私は誰かの逃げ場所となれているのかと考えさせられました。
    読み終えてから振り返ってみると、人間の弱さ、汚さ、脆さにリアリティを感じるとても素敵な物語だと思いました。 有隣堂 武蔵小杉東急スクエア店 斎藤 亮賢さん

    事件に関わる人たちの人生が描かれる場面では、彼女たちの人生はどこか歪んでいて、その中で必死にもがいていて、切なさやもの哀しさで胸がしめつけられました。 でも、最後まで読んで本を閉じるとき、 これは愛の物語だったのだなと気づきました。 紀伊國屋書店 横浜店 福島 多慧子さん

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