初期SF作品
1954年に地元の富山県高岡市から上京した藤子・F・不二雄は、そのころからライフワークといえる“SF作品”を精力的に発表していました。本巻には、のちの「大長編ドラえもん」の片りんを感じさせるも打ち切りになった連載作「海底人間メバル」に加え、キラ星のごとく輝く読み切り13本を収録。読みごたのあるスケールの大きい冒険SFから、「ある日本人留学生からのローマ便り」など作者憧れの雑誌『漫画少年』に掲載されたほのぼのとした作品まで、才能の原石といえる貴重な作品をそろえました。
※「恐怖のウラン島」「星の子カロル」は藤子不二雄Ⓐ氏との共著です。