伝統ある箏の家に生まれた姉妹。男達の卑劣な罠によって、生来の激情が剥き出しになる姉。姉への複雑な想いから、自ら罠に堕ちていく妹。〈蝮をどり〉の夜、聖なる森への入口が開く。愛と性を描き、絆を描く、渾身作。第二回「団鬼六賞」大賞受賞作品。
■この本の推薦者 作家・ミュージシャン うかみ綾乃さん
奈良県出身。2012年、本作『蝮の舌』で、第二回「団鬼六賞」大賞受賞。生田流箏曲師匠。 ●ホームページ http://www.aja.vc/