お知らせ
2023.5.19
世界を舞台に満月の光で撮り続ける、月光写真家・石川賢治の新作撮り下ろし写真集 『月夜の晩に』 発売。
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
デジタルな日常を過ごしている人に、みずからも宇宙の一部と実感させてくれる“月光浴の旅”に誘う。
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『月夜の晩に』
著者 石川賢治
出版社 小学館
定価 5,500円(税込)
判型・ページ数 A4判・104ページ
ISBN 978-4-09-682430-6
2023年5月19日発売
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682430
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太陽光の46万5千分の1の明るさといわれる満月の光。
石川賢治氏は、30年以上にわたり、この満月の光だけで撮影を続けてきた、世界でも稀有な “月光写真家” です。
『月夜の晩に』は、石川氏の新境地を11年ぶりにまとめた作品集です。
石川氏はこれまで、満月の光を求めて世界中の聖地から海底、そしてヒマラヤまで巡ってきましたが、本作は石川氏の生まれ故郷に近い福岡県・糸島半島を中心に、日本を舞台として撮影されました。
石川氏は2016年に関東から福岡・糸島半島に移住。そこは、夜になると星空と月以外の光がなく、人間と草花や虫たち、地上のすべてのものが、宇宙とひとつながりに変貌するような場所でした。それはおそらく古代の人たちが体験していたような感覚かもしれません。
古代の人たちにとって、月は地球から38万キロ離れた衛星ではなく、私たちに季節の変化や収穫の時期を教えてくれる親しみ深い存在だったでしょう。
現代は「宇宙時代」と言われていますが、古来、日本人は宇宙に思いを馳せる文化を育んできました。
本書は、「私たちは宇宙と一体で、生かされている存在」という日本人本来の感覚を表現するために、通常の写真集とは異なる右開きの仕様とし、石川氏が四季折々に体感した言葉も縦書きの日本語で表現しています。
また、最高品質の印刷、表紙を題箋貼りにするなど、愛蔵版としての魅力あるつくりになっています。
「まだ一枚の写真にする途上にいる」と石川氏が語る「地上の宇宙実感」。
石川氏がテーマとして挑み続けるこの感覚を海外の方にも理解していただきたいと考え、日本人の心象を深く愛し、古典文学を広く海外に伝えている翻訳家・詩人のピーター・J・マクミラン氏に、テキストの英訳を担当していただきました。
科学が進歩して宇宙開発が盛んな現代だからこそ、この作品集を手に取った人たちが、ゆったりリラックスしながら、「地球という一つの天体に留まらず、宇宙とつながった“グローバル”な視点をもって夜空を見上げてほしい」と石川氏は考えています。
本書を通して、いつも生活している場所の動植物、そして、自分も地球もみんな「宇宙とひとつ」と感じていただけたら幸いです。
『月夜の晩に』によせて
人類は宇宙時代に入ったと言われています。
民間人による国際宇宙ステーションへの宇宙旅行の実現や、
数多くの宇宙探査機が地球に映像を送り、
人々は宇宙を理解する機会がますます増えるでしょうが、
しかし宇宙をどれだけ実感しているでしょうか。
タヒチ、ヒマラヤ、ケニヤ、ハワイ島、ウユニ塩湖など、
世界を巡った30年間の満月の旅にひとくぎりをつけ、
2016年、福岡県の自然豊かな糸島半島へ移住しました。
真の暗闇のある場所に暮らしながら、日本で実感する宇宙空間を
一枚の写真にすることを新しいテーマとしました。
四季折々、満月の夜。月光に照らし出された草花やいきものに
古来からの力強い生命力を感じます。
足もとの草花や昆虫を通して天空を見上げると
満天の星と一繋がりになり、宇宙本来の姿に見えます。
私たちは宇宙と繋がっているのです。
糸島半島で撮影した写真と日本各地の月夜の風景をまとめました。
“地上の宇宙実感” を感じていただければ幸いです。
石川賢治
<イベント情報> このイベントは終了しました
石川賢治月光写真展 月光浴『月夜の晩に』
会場:大丸ミュージアム<梅田>(大丸梅田店15階)
会期:2023年(令和5年)5月17日(水)~5月30日(火)会期中無休
入場は10時から19時30分(20時閉場)最終日は17時30分まで(18時閉場)
入場料:一般1000円、大高生800円、小中生400円(入場料は税込み)
前売り券は、ローソンチケット(Lコード59600)にて販売。
主催:石川賢治月光写真展 月光浴 『月夜の晩に』実行委員会
協力:小学館、キヤノンマーケティングジャパン、富士フイルムイメージングシステムズ
ギャラリートークは、5月20日(土)・5月28日(日) 14時~、サイン会は同日15時~。
※ギャラリートークのご参加には、本展の入場券が必要です。
※当日グッズコーナーにて写真集・DVDをお買い上げいただいた方、各日先着40名にサイン会の参加券を配布します。
※グッズコーナーは、入場券なしでご利用いただけます。
詳細:大丸松坂屋展覧会HP
https://dmdepart.jp/museum/umeda/gekkouyoku/
<石川賢治プロフィール>
月光写真家。1945年福岡県生まれ。
1967年日本大学芸術学部写真学科を卒業。同年、ライトパブリシティ写真部入社。1976年フリーの写真家としてコマーシャルフィルム及びスチールを数多く手掛ける。1984年から1985年まで日本とサイパンで月光写真の露出テストを繰り返す。1986年サイパンで本格的に月光写真の撮影を開始、『月光浴』(小学館)を発表。月光写真家として世界各地を巡り作品を撮り続け、写真集を多数発表。2016年に福岡県の糸島半島に移住。新たな月光写真の創作に挑んでいる。
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©︎Kenji Ishikawa