お知らせ
2021.4.20
子どもノンフィクション文学賞小学生の部、大賞受賞作品が絵本に! 文・前田海音/絵・はた こうしろう『二平方メートルの世界で』を発売します!!
この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。
キーワード: ノンフィクション 闘病 子どもノンフィクション文学賞 はたこうしろう 絵本
病院のベッドの上で、少女が発見したのは……。
たくさんのだれかが、わたしに語りかけてくれた。
ひとりじゃないよって……。
絵本『二平方メートルの世界で』は、札幌の小学5年生・前田海音さんが3年生のときに書いた作文がもとになっています。
この作文は「第11回子どもノンフィクション文学賞」(福岡県北九州市主催)小学生の部大賞を受賞しました。
海音さんは、脳神経の病気の治療で3歳のころから入退院をくりかえしています。
入院中のある日のこと、たまたまいつもとは頭と足を逆にしてベッドに横たわると、備え付けのオーバーテーブルのうらに、たくさんの落書きがあることに気がつきます。
「みんながんばろうね」「再手術サイテー」「ママにめいわくかけちゃってる。ごめんね」……
海音さんと同じベッドを使っていた、顔も名前も知らない子どもたちの言葉でした。
受賞作には、その落書きを発見したときの思いや、入院中の孤独感、家族に対する気持ちなどが綴られています。
編集部から本にしたいというお願いをさしあげたところ、「病気と生きる仲間がいること、いたことを、わたしが代表してみんなに伝える役割なのかなと、覚悟を決めました」という手紙が届きました。
そこで、作文を絵本作家のはたこうしろうさんに読んでもらうと、はたさんは、「海音さんが気づいたことや感じたことは、みんなに覚えておいてほしい大切なことかと思う」と言って、絵を描くことを引き受けてくださいました。
はじめて海音さんとはたさんが会ったのは、去年の秋、感染症流行の第2波がやってくる直前のことです。
その後もふたりは編集部を介して打ち合わせを続け、この作品を完成させました。
【著者プロフィール】
●文/前田海音(まえだ・みおん)
2010年、北海道滝川市生まれ。札幌市の小学校に通う小学5年生。趣味は将棋と水泳と読書。「絵本は『100万回生きたねこ』、読みものだと『にいちゃんのランドセル』が好きです」。
●絵/はた こうしろう
1963年、兵庫県西宮市生まれ。絵本作家。おもな作品に「ショコラちゃん」シリーズ(文・中川ひろたか、講談社)、『なつのいちにち』(偕成社)、『どしゃぶり』(文・おーなり由子、講談社)など。
☆ 『二平方メートルの世界で』の発売を記念して原画展を開催!
◎ 札幌・コーチャンフォーミュンヘン大橋店/開催中~5月5日(水)
◎ 東京・神保町ブックハウスカフェ/5月12日(水)~18日(火)
◎ 東京・丸善丸の内本店/6月18日(金)~7月15日(木)
人気絵本作家が手がけた話題作の原画を、ぜひご覧ください。
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