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2019.2.20
この三角関係、人ごとじゃない。林真理子版「源氏物語」『小説源氏物語 STORY OF UJI』
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これは古典文学なのか?
それも現代小説なのか?
約1000年前に紫式部が書いた『源氏物語』の「宇治十帖」部分を、
恋愛小説の名手・林真理子が現代に甦らせた傑作小説!
誠実だが真面目で性に対しても淡泊な薫。
好色で不誠実だが女性に優しく情熱的な匂宮。
都から離れた、美しい水郷の地=宇治で、光源氏の血をひく、ふたりのイケメン貴公子が、ひとりの女性を巡って繰り広げる恋愛ゲームを描く。
‹‹今、都で評判の貴公子といえば、この匂宮と薫ということになっていた。年頃の娘がいる家では、どちらかに嫁がせたいと切望しているのであるが、それを知っている匂宮は、夜ごとあちこちの邸に出かけていく。そしてたくさんの女とことを起こしているのだが、その乱脈ぶりは薫とよく似ているかもしれない。しかし薫が抱くのは、召人と呼ばれる女たちがほとんどだ。たまに他の女のところへ通うこともあるけれども、あまりにもたやすく自分になびき、深い執心を見せるようになると気持ちが冷めてしまうのが常であった。通う女たちはすぐに正妻扱いされることを望むので、薫はそのあたりを曖昧にしようとするのが常だ。››
平安の恋愛小説の原初として、千年以上にわたって読み継がれてきた『源氏物語』の中でも、人気の「宇治十帖」部分を大胆に新解釈。
世紀を超えた二股愛の末に、浮舟が向かった衝撃的末路は!?
この三角関係、人ごとじゃない。
恋愛のすべてがここに!
美しい情景描写と、濃密にしてエロティックな性愛表現。
さらにはスピード感溢れる展開に、読み始めたら止まらない!
裏切り、嫉妬、懐疑・・・・・・浮舟の揺れ動く心と、愛欲におぼれゆく様を、恋愛小説の名手、林真理子がリアルに、執拗に、そして官能的に描き切った問題作です。
前作『六条御息所 源氏がたり』(上下巻)に続く、林真理子版『小説源氏物語』の完結編!
表紙装画には、世界的日本画家、千住博の「源氏物語 宿木」を使用。
解説はエッセイスト酒井順子。
‹‹この物語は、私達の五感を刺激しながら、心ならずも「発見」されてしまった姉妹達の胸のうちを、私達に伝えているのです。››
著/林 真理子
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