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2018.1.21
小林稔侍さん大共感! 映画への愛情あふれる小説版「ニュー・シネマ・パラダイス」『運命のひと』
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キーワード: 映画 任侠映画 エンタメ ノスタルジー
忘れ得ぬ人たちと出会いと任侠映画の思い出を叙情豊かに描く!
岩瀬修は文具会社の重役である。
ある日、元従業員で現在は脚本家の池田進一と再会したことから、昔夢中になった任侠映画にまつわる記憶が蘇る。
やがて、それは忘れ得ぬ人たちの思い出へとつながった。
初めて観たのは中二のとき。
すぐに高倉健のファンになった。
映画を観たいがために稼業の立ち飲みコーナーを手伝うようになり、周囲からはヤクザと煙たがられている中間のおっちゃんと仲良くなる。
同じ頃、従姉妹の弥生が、近くの県立病院に入院してきたのだが、心臓が弱く入院生活を送り始めた。
修は学校に通えない弥生のために、プリントなどを届けに行くようになった。
弥生は頭がよくて本好き、しかも絵を描くのが抜群に上手い。
ケンカをしながらも、親しくなっていくふたり。
任侠映画とおっちゃんと弥生との出会いは、修の人生にかけがえのないものを刻んでいく・・・。
映画館に入ったときのワクワクドキドキ感、そして見終わって勇気や力をもらって映画館を後にした、あの頃――。
たかが娯楽映画。でも、そうではなかった。
あの頃の出会いがあって、今の自分がいる。
誰もが経験したことのある思いを再現した、映画への愛情あふれるノスタルジックでハートウォーミングな、小説版「ニュー・シネマ・パラダイス」!
読後、温かな涙をもよおす傑作です!!
1960年代に黄金期を迎えた、東映の任侠映画の名作が多数登場します。
「〝ホンにお前は屁のような男。・・・高倉さんの、お役に立って下さいネ〟そう言った妻も、もうこの世に亡く。
ダンナ(健さん)、俺の命やるぜ。そんな思いで側にいた、あの頃。
高倉健さんと、今一度貴方の青春時代を・・・」(小林稔侍)
小学館文庫
著/山本甲士
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・アホは逆立ちしてもアホ。チンピラヤクザ連作短編集。『あかん』
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