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2017.5.17
伝えられなかった「ありがとう」「ごめんなさい」「会いたい」……届け先不明の想いを預かる郵便局の物語『漂流郵便局』
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NHK総合テレビ「うたコン」、「漂流郵便局」の中田局長が出演しました!
5月16日(火)19:30〜20:45 NHK総合テレビ「うたコン」は、母の日直後、大切な人へ宛てた手紙の朗読とともに名曲を送る特集企画。手紙の聖地として話題の「漂流郵便局」(粟島・香川県三豊市)の中田勝久局長がVTRで出演されました。毎日送られてくる手紙すべてに目を通し、大切に預かられているとのこと。静謐な雰囲気がとても印象的でした。
「漂流郵便局」とは、瀬戸内国際芸術祭2013へ出品された、久保田沙耶さんによるプロジェクト型のアート作品。瀬戸内海の粟島にある古い郵便局舎を現代アートとしてよみがえらせたものです。届け先のわからない手紙を預かる不思議な郵便局として、NHK、日本テレビ、TBS、朝日新聞、読売新聞などの報道で話題となり、地元のサポートを得て芸術祭終了後も存続することに。元・粟島郵便局長の中田さんが漂流郵便局長として“手紙の聖地”を守っています。日本全国、そして海外から寄せられた手紙はこれまでに2万2千通を超えています。
久保田沙耶さん著の書籍『漂流郵便局』は、局内の漂流私書箱に収められた心をゆさぶる手紙と、芸術作品としての誕生秘話や精巧なしつらえを紹介した一冊。がんで急逝した夫へ、11歳で夭折した息子へ、恋人へ、10年後の孫へ、祖父母の愛犬へ……などの手紙から、文字にして気持ちを伝えることの大切さが胸に迫ります。
伝えられなかった「ありがとう」「ごめんなさい」「会いたい」……届け先不明の想いを預かる郵便局の物語をぜひご一読ください。
『漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります』 著/久保田沙耶
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