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2017.3.15

宮沢賢治の白熱授業がよみがえる! 教科書を使わない『教師 宮沢賢治のしごと』

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キーワード: 教師 学校 ファミリー 教育

宮沢賢治の白熱授業がよみがえる! 教科書を使わない『教師 宮沢賢治のしごと』

「教師時代の宮沢賢治の授業を再現したい!」

この世で一番美しい物語、あの「銀河鉄道の夜」を書いた宮沢賢治は、

大正10年から15年まで故郷・花巻の農学校で教鞭をとっていました。

『教師 宮沢賢治のしごと』の著者・畑山博は、

教師時代の宮沢賢治の授業をなんとしても再現したい!

という夢を実現させるため、当時の生徒たちから話を聞き、

ようやくこの本が出来上がりました!

 

‹‹学校の教師という仕事は、

それを本当に誠実に心を賭けてやったら、

音楽とか絵とかいうような芸術より、

もっと素晴らしい芸術行為になるのだと、

私は思っています。

さて、その先生は、丸顔でとても澄んだいい眼をした、

まだ二十代後半の男の先生です。

そんなに目立つほどではありませんが、

前歯がほんの少し出ているので、アルパカという

あだ名をつけられました。

さて、その先生の授業ですが、教室には教科書というものを

ほとんど持ってきたことがありません。

そのくせ、その日に生徒が知るべき知識は、

実にきちんと整理された形で先生の頭の中にあったから、

講義は噛んで含めるように分かりやすくなされます››

 

宮沢賢治が生徒たちに、授業を受けるに当たって示した

3つのルールはこれ!

1. 先生の話を一生懸命聞いてくれ

2. 教科書は開かなくていい

3. 頭で覚えるのでなく、身体全体で覚えること

 

公式だけでは絶対に解けない代数の問題。

生徒たちを二班に分けて競わせた英語のスペリング競争。

土壌学の授業では、地球の成り立ちをまるで詩のようにうたいあげ、

肥料学では、一枚の細胞絵図から生命の記憶を説き起こす。

そして、まだ生まれたばかりの「風の又三郎」や「春と修羅」の

作品群を生徒たちに朗読して聞かせたという国語の授業――。

 

教え子たちの心に忘れがたく刻まれた幻の授業がよみがえります!

 

小学館文庫

『教師 宮沢賢治のしごと』

著/畑山 博


【著者プロフィール】

[1935~2001]東京生まれ。放送作家をしながら創作を続け、

1966年「一坪の大陸」で群像新人文学賞小説部門優秀作。

1972年「いつか汽笛を鳴らして」で芥川賞受賞。

ほかに「海に降る雪」「つかの二十歳」など。

後年は宮沢賢治研究に従事した。

 

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