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2016.5.24

男の紳士願望に火をつける! これを買っておけば、間違いナシ! プレゼントにも最適な『紳士の名品50』

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男の紳士願望に火をつける! これを買っておけば、間違いナシ! プレゼントにも最適な『紳士の名品50』

そもそも「紳士」とは何か?

 

 世にあふれるたくさんのモノのなかから、わたしたちが選ぶ基準はなんなのでしょう? その理由のひとつと考えられるのが「一目おかれそうだから」。人間には、これを身につけて「価値を知る人として同胞から認められたい」という願望が少なからず、あるはずです。

 

 本書『紳士の名品50』では、「紳士願望」に火をつけると同時に、そんな願望によって育てられてきたモノを紹介!

 

 〈では、本書において「紳士」というとき、それはどのような男を意味するのでしょうか。イメージの中核にあるのは、イギリスの「ジェントルマン」です。〉〈もとより、この語には明確な定義はありません。きわめて大ざっぱにくくってしまうと、ジェントルマン階級とは、支配階級のこと、ともいえます。政治・経済・文化になにがしかの影響力をもつ階級と言い換えてもよいかもしれません。〉〈富と権力をもつ人が野蛮だったら困るわけで、そこに抽象的な理念が加わります。支配階級の男にふさわしい理想像、それが「ジェントルマンらしさ」です。この理想像が、刻々と変わる時代背景に応じて姿を変えつつ、今にいたっています。〉(本書あとがきより)

 

・人当たりはよいけれどさりげなく皮肉屋。

・感情の自制を保ちながら、ここぞのときは一刺しする。

・時代に合わせる柔軟性はあるが、トレンドを嫌い、どこか反時代的で反骨精神がある。

・白黒つけず、折衷がうまく、矛盾やグレーゾーンとつきあう余裕と器量がある。

・わかりやすさを信じず、すべてを明らかにすることは決してない。

・新品よりも、経年変化を楽しむ。

・レディファーストは心得るが、じつは女性に冷たいところがある。

 

 〈そのようなモダンジェントルマンのエッセンスに、グローバル時代における日本の紳士らしさと思われるものを練り込んでいった結果が、本書における「紳士像」です。〉(本書あとがきより)

 

読むだけでも心が豊かになる名品エッセイ!

 

 服飾史家である著者の中野香織氏は、東京大学大学院修了後、イギリスのケンブリッジ大学で研究員として過ごし、帰国後、ファッション史から最新のモード事情まで研究、執筆活動を行なっています。

 

 その中野氏が本書に収載したのは、全部で50アイテム。ジャンルは、「外見をつくるもの」「必携の小道具」「愛と休息を彩るもの」「日本の粋と心意気」という4章立て。アイテムの幅は広く、スーツやタキシード、靴などの定番品から文房具、手袋、ハンガーやねじ回し、ガーデニング用品、そして、タオル、ガラス食器、ルームフレグランスに花束などもあります。紳士、ダンディズムという観点からイギリスのものが多く取り上げられていますが、宮本商工の銀製品、宮井の風呂敷、竺仙の浴衣に桃太郎ジーンズなど、日本産のものも10アイテム紹介!

 

 中野氏のエッセイは、たんなる商品紹介にとどまらず、「なぜこの一品が優れているのか?」、「それを持つと、所有した人に何をもたらすのか?」、アイテムにまつわる歴史や文化的背景、作り手へのインタビューなど、思わず「へぇ~」と言いたくなるエピソードも満載! 紳士のたしなみとは? 紳士として扱われるにはどうしたらいいのか? など、ウイットを利かせた彼女ならではの「紳士論」も興味深く読めます。

 

 この50品、実際に購入すればもちろん、読んで知るだけでも、心が豊かになるのは間違いありません。また、男性だけでなく、女性から男性へのプレゼントカタログとしても充実の内容です。

 

『紳士の名品50』

著/中野香織

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