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2016.4.19

『孤独のグルメ』から『犬を飼う』『神々の山嶺』まで、その多彩な作風で日本のみならず、ヨーロッパでも絶大な人気を誇ったカリスマ漫画家の才覚がキラリ! 『谷口ジロー画集 jiro taniguchi』

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『孤独のグルメ』から『犬を飼う』『神々の山嶺』まで、その多彩な作風で日本のみならず、ヨーロッパでも絶大な人気を誇ったカリスマ漫画家の才覚がキラリ! 『谷口ジロー画集 jiro taniguchi』

「気がつけば、漫画に職を得てもう40年以上もの歳月が過ぎ去っていたことに動揺する。正直、漫画家をここまで続けてこられるとは考えもしなかった。ほんとうに幸運に思う」

 

 谷口ジローは、ヨーロッパで絶大な人気を誇り、欧州で数々の漫画賞を受賞、2011年フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを受章しています。

 

 そんな彼が、多大な影響を受けたのがBD(バンド・デシネ=ヨーロッパの漫画)です。

 

「BDは圧倒的なデッサン力で物語を想像させてくれた。漫画の持つ強い力は、やはり絵にあると私は確信した。

 むろん、物語があって、絵が生まれる。けれど、見るものを物語の世界に引き込むのは、絵とコマ構成、つまり描かれる世界の背景描写やキャラクターの造形などの明確な演出によるところが大きいのだ」

 

 ヨーロッパで絶大な人気を誇り、欧州で数々の漫画賞を受賞、2011年フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを受章している谷口のことを、『闇の国々』シリーズの原作者であり、小説家、批評家のブノワ・ペータースは、作風が幅広く多才な作家と評しています。

 

「谷口の才能は実に幅広く、その作品は、歴史ものからハードボイルドな探偵もの、文学的な香り漂う長編から動物ものにまで及んでいる。何はともあれ、『神々の山嶺』(夢枕 獏原作、2005年アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀作画賞受賞)と『孤独のグルメ』(久住昌之原作)はあげておかねばなるまい。前者は、壮大な抒情詩とでもいうべき大作。後者は、食い道楽とノスタルジーが不可分に結びついた作品で、ほろ苦い体験の数々が何とも言えない」(ブノワ・ペータース)

 

「『ああ・・・今度はこんな絵で漫画を描いてみたい・・・この絵ならどんな物語がよいのだろう』。できるものならいろんな絵柄で漫画表現をしてみたい」

 

 芸術品として語られる谷口ジローの画を全256ページの大ボリュームで収録。著者の「なんでもやってみよう」という想いが込められた画集です。

 

「各画の解説は、日本語、英語、フランス語の3カ国語で行いました。世界中にいる谷口氏のファンに喜んでいただけるものになっています」(担当編集)

 

 

原画集・イラストブック

『谷口ジロー画集 jiro taniguchi』

著/谷口ジロー

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