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2016.1.25

続編は2016年2月末日発売! 警察小説の新たな地平 『教場』

この記事は掲載から10か月が経過しています。記事中の発売日、イベント日程等には十分ご注意ください。

「初の警察学校小説にして、決定版。脱帽――。」横山秀夫(作家)

 

 必要な人材を育てる前に不要な人材をはじき出すための篩(ふるい)。それが、警察学校だ。希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。彼らを待ち受けていたのは、冷厳な白髪教官・風間公親だった。半年にわたり続く過酷な訓練と授業、厳格な規律、外出不可という環境のなかで、わずかなミスもすべて見抜いてしまう風間に睨まれれば最後、即日退校という結果が待っている。

 

 警察学校という閉ざされた空間で繰り広げられる、教官と生徒による究極のサバイバルゲーム。物語のキーとなる場面で幾度も登場する職務質問の描写は、奥が深く興味深い。度重なる苦難を乗り越え卒業することで、ようやく所轄署に配属されると知れば、警察官を見る目も変わるだろう。

 

 週刊文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位、宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位、2014年本屋大賞ノミネート作品。2月末に待望の続編『教場2』が発売決定。その前に読んでおきたい、警察小説の歴史を塗り替えた、記念すべきシリーズ第1作。すべてが伏線。一行も読み逃すな。

 

『教場』

著/長岡弘樹

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