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2016.1.14

心のメタボ!?は禅でそぎ落とす。 『劣等感という妄想』

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 お腹回りのつまめる肉が増えた……。正月休み明け、周囲からそんな声がちらほら聞こえてきますが、休み中に増えるのは、心の脂肪もなんだとか…? 心の脂肪とは妄想のこと。人気禅僧・枡野俊明氏は、人間が「妄想にとらわれている状態のことを“心のメタボリック症候群”」と呼んでいます。「妄想は所在なく漫然と、時間を費やしているときに起きやすい」とのことで、休み中、リフレッシュするはずが、もしかしたら、心が重くなって新年を迎えている可能性もありそうです。この心のメタボ状態を解消するにはどうしたらいいのでしょう?

 

 実は禅では、妄想を「もうぞう」と読み、「莫妄想(まくもうぞう)」=妄想することなかれ、という禅語があるくらい、その教えには妄想から離れるための知恵がぎっしりつまっているんです。本書では、「負けられる人に劣等感はない」「優れた人への敵意は無意味」「コツコツ続けることに答えがある」「地位も肩書きも賞味期限は三年」「人間関係を広げる必要はない」など、妄想をそぎ落として、心に清々しさが流れ込むための考え方を紹介! とは言え、厳しい修行をしている禅僧と同じ境地に達するのは難しい……。そんな方は、まず「起きる時間を一定にする」ことから始めると良いそう。易きに流れがちな人間のタガをはめるには、やっぱり、基本中の基本、規則正しい生活を送ることが一番なんですね。

 

「枡野氏は世界中のVIPからオファーが来るため、月に何度もの海外出張があります。超多忙な日々の中で、どんなに疲れていても常に氏は穏やかに微笑んでいます。そんな氏もかつては劣等感にとらわれたことがあるといいます。けれど、目の前のこと、自分のなすべきことに一所懸命に取り組んで生きていると、自然とそんな思いはなくなっていくといいます。この本にはそんな枡野氏が説く“人生のコツ”が詰まっています」(担当編集)

 

『劣等感という妄想 禅が教える「競わない」生き方』

著/枡野俊明

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