2010年5月15日(土)〜6月18日(金)
昭和の銀幕には喜劇人の笑いが溢れていた。
エノケン、ロッパに金語楼、クレージーにドリフ、そしてトニー谷に三木のり平、脱線トリオに立川談志まで…。
舞台、映画、テレビから誕生した爆笑王たち。これぞ喜劇の大殿堂!これぞニッポン喜劇映画のパラダイス!時代を彩ったあのギャグ、この笑い。時代を創ったあの喜劇人に、人気落語家たち。
ニッポン中が爆笑した喜劇映画の数々を一挙上映。
企画協力・解説 佐藤利明(娯楽映画研究家)
豪華絢爛!昭和の爆笑王たちがスクリーンに集結!!
エノケン・ロッパに金語楼、森繁・伴淳・フランキー、
そしてトニー谷にクレージー・キャッツ、
時代を創ったコメディアンが、飛んだり跳ねたり、イキイキ動き回る姿は、
まさに貴重な時代の記録となっている。
日本を代表する喜劇人の夢の競演によるオールスター映画セレクション!!
『東京五人男』 監督:斎藤寅次郎 昭和20年 白黒 *デジタル上映
『雲の上団五郎一座』 監督:青柳信雄 昭和37年 カラー
『極楽島物語』 監督:佐伯幸三 昭和32年 カラー
『喜劇 泥棒大家族 天下を盗る』 監督:坪島孝 昭和47年 カラー
『新・狐と狸』 監督:松林宗恵 昭和37年 カラー
『乱気流野郎』(『クレージーの花嫁と七人の仲間』改題再上映版)監督:番匠義彰 昭和37年 カラー
『極楽大一座 アチャラカ誕生』 監督:小田基義 昭和31年 白黒
喜劇映画数あれど、これぞ珍品!
有名喜劇人の全盛時代に作られた“異色企画”をセレクション。
伴淳と「オバQ」の夢の共演、
坂本九のコメディアンとしての運動神経が活かされた痛快作、
そして“あの”近江俊郎監督による脱力度ナンバーワンの珍作、
日本を代表する喜劇人・森繁久彌のデビュー作など、
理屈抜き、これぞ珍品喜劇のショーケース!
『喜劇 駅前漫画』 監督:佐伯幸三 昭和41年 カラー
『九ちゃんのでっかい夢』 監督:山田洋次 昭和42年 カラー
『カックン超特急』 監督:近江俊郎 昭和34年 白黒 *デジタル上映
『アジャパー天国』 監督:斎藤寅次郎 昭和28年 白黒 *デジタル上映
『腰抜け二刀流』 監督:並木鏡太郎 昭和25年 白黒 *デジタル上映
『正義だ!味方だ!全員集合!!』 監督:瀬川昌治 昭和50年 カラー
『喜劇役者たち 九八とゲイブル』 監督:瀬川昌治 昭和53年 カラー
喜劇と悲劇は裏表、スラップスティックと
適度なウエットさの同居するコメディの楽しさ。
オフビートの川島雄三、松竹喜劇を牽引した
山田洋次とハナ肇のパワフルなコンビ作、渡辺祐介のエネルギー、
瀬川昌治のペーソス、前田陽一のドライさ、そして森崎東の重喜劇。
それぞれの監督の持ち味が活かされた、昭和の人情喜劇のオンパレード!
『日本ゲリラ時代』 監督:渡辺祐介 昭和43年 カラー
『喜劇 男の泣きどころ』 監督:瀬川昌治 昭和48年 カラー
『馬鹿まるだし』 監督:山田洋次 昭和39年 カラー
『縞の背広の親分衆』 監督:川島雄三 昭和36年 カラー *ニュープリント
『喜劇 冠婚葬祭入門』 監督:前田陽一 昭和45年 カラー
『喜劇 男は愛嬌』 監督:森崎東 昭和45年 カラー
『西の王将 東の大将』 監督:古沢憲吾 昭和39年 カラー
喜劇映画はプログラムピクチャーだけではない。
日本映画史を彩る名匠たちが、独自の世界観で作り上げた
異色の喜劇映画をセレクション。
山本薩夫、市川崑、川島雄三、渋谷実、増村保造、野村芳太郎、そして豊田四郎。
社会派から文芸作家まで、それぞれの作家の個性が光るコメディたち!
名匠と名優による堂々たる喜劇映画の系譜!
『にっぽん泥棒物語』 監督:山本薩夫 昭和40年 白黒
『ラッキーさん』 監督:市川崑 昭和27年 白黒 *デジタル上映
『人も歩けば』 監督:川島雄三 昭和35年 白黒
『酔っぱらい天国』 監督:渋谷実 昭和37年 白黒
『現代インチキ物語 騙し屋』 監督:増村保造 昭和39年 白黒
『拝啓天皇陛下様』 監督:野村芳太郎 昭和38年 カラー
『喜劇 陽気な未亡人』 監督:豊田四郎 昭和39年 カラー
ニッポンの喜劇の原点は、なんといっても落語。
落語映画には、落語ネタを映像化したもの、
落語家が出演しているものなど、さまざまなバリエーションがある。
エノケン、ロッパ、金語楼の「落語長屋」シリーズや、
「居残り」「品川心中」などをベースにした『幕末太陽傳』などの定番から、
「死神」をモチーフにした『幽霊繁盛記』など、落語好きには堪らないセレクション!
『幕末太陽傳』 監督:川島雄三 昭和32年 白黒
『運が良けりゃ』 監督:山田洋次 昭和41年 カラー
『幽霊繁盛記』 監督:佐伯幸三 昭和35年 白黒
『昭和元禄ハレンチ節』 監督:市村泰一、長谷部利朗 昭和43年 カラー
『「可否道」より なんじゃもんじゃ』 監督:井上和男 昭和38年 白黒
『春だドリフだ 全員集合!!』 監督:渡辺祐介 昭和46年 カラー
『金語楼の三等兵』 監督:曲谷守平 昭和34年 白黒 *デジタル上映
併映=『大笑い大福帖』(『落語長屋は花ざかり』改題短縮版)監督:青柳信雄 昭和29年 白黒
このイベントは終了しました
6月13日(日)開催します。
映画『「可否道」より なんじゃもんじゃ』上映にちなんで珈琲サービスを開催します!珈琲好きの男女が織り成す恋愛喜劇『「可否道」より なんじゃもんじゃ』をより楽しむためのエッセンスとして、上映前のひとときをおいしい珈琲でお楽しみください。
提供時間:12:30〜13:30 ※上映開始前後
※当日『「可否道」より なんじゃもんじゃ』の上映は13:15スタートです。
※神保町シアターの当日券ご購入の方が対象となります。
第1週目=5/15(土)〜5/21(金)
『新・狐と狸』『喜劇 泥棒大家族 天下を盗る』『乱気流野郎』3作品について、プリント状態が悪くお見苦しい箇所があり、また、全編にわたりプリントの退色がひどくなっております。あらかじめご了承くださいますようお願い申しあげます。
第2週目=5/22(土)〜5/28(金)
『カックン超特急』デジタル上映は、素材の都合により、スタンダードサイズのフレームにシネマスコープサイズを映写いたします。
(映し出される画面は、当劇場の通常のシネマスコープサイズの半分程になり、画面上下に黒身が出ます)
あらかじめご了承くださいますようお願い申しあげます。
“おもしろ割引”をぜひご利用ください!
第1週目
1.東京五人男
5人組でご来場の方 ひとり1000円
第2週目
11.アジャパー天国
“アジャパー”をやった方 1000円
第3週目
18.縞の背広の親分衆
縞の背広を着用の方 1000円
第4週目
巨匠と同姓同名の方 1000円(要証明書)
22.にっぽん泥棒物語 : 山本薩夫 ヤマモトサツオ
23.ラッキーさん : 市川崑 イチカワコン
24.人も歩けば : 川島雄三 カワシマユウゾウ
25.酔っぱらい天国 : 渋谷実 シブヤミノル
26.騙し屋 : 増村保造 マスムラヤスゾウ
27.拝啓天皇陛下様 : 野村芳太郎 ノムラヨシタロウ
28.喜劇 陽気な未亡人 : 豊田四郎 トヨダシロウ
第5週目
34.春だドリフだ 全員集合!!
「おいっす!」と言った方 1000円
このイベントは終了しました
「喜劇映画パラダイス」を記念しまして、下記の日程でトークイベントを開催します。ゲストに『喜劇役者たち 九八とゲイブル』の瀬川昌治監督と、同作品でギャグ構成を担当した「面白グループ」の一人、高平哲郎さんを迎え、本特集の企画構成・解説の佐藤利明さんをホストにお話を伺います。
日時:5月23日(日)17:45〜『喜劇役者たち 九八とゲイブル』上映終了後
ゲスト:瀬川昌治監督、高平哲郎さん(編集者・演出家)
司会:佐藤利明さん(娯楽映画研究家)
なお、満席の場合は入場をお断りすることがございます。ご了承ください。