*一部の作品に画・音の不良箇所がありますことを予めお詫び申しあげます
*「デジタル上映」の記載がない作品は、全て35mmフィルムでの上映となります
S23('48)/松竹大船/白黒/1時間22分
■監督:小津安二郎■脚本:斎藤良輔、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:伊藤宣二■美術:浜田辰雄■出演:田中絹代、佐野周二、村田知英子、笠智衆、文谷千代子、坂本武
戦地から帰らぬ夫を待つ妻は、急病の子供の入院費を工面するため…。戦後の女性が陥った過酷な現実を直視した小津の異色作。階段からの落下場面の衝撃と共に、戦争の傷痕を生々しくとらえたロケ撮影が目を射る。
7月19日(土)15:30
7月20日(日)17:45
7月21日(祝・月)13:15
7月22日(火)12:00
7月23日(水)16:30
7月24日(木)14:15
7月25日(金)19:15
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©1948松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S24('49)/新東宝/白黒/1時間
■監督:斎藤寅次郎■原作:阿木翁助■脚本:八住利雄■撮影:友成達雄■音楽:上原げんと■美術:加藤雅俊■出演:柳家金語楼、久我美子、月丘千秋、美空ひばり、花菱アチャコ、飯田蝶子、浦辺粂子
戦時中の“産めよ増やせよ”で13人の子供をもうけた金太郎(金語楼)は、銀行の警備員で必死に一家を支えるも、底なしの貧乏暮らし。子供たちも次々と騒動を起こし…。末っ子を演じた当時12歳のひばりの熱唱も見もの。
*デジタル上映
7月19日(土)11:00
7月20日(日)15:30
7月21日(祝・月)17:45
7月22日(火)14:15
7月23日(水)12:00
7月24日(木)16:30
7月25日(金)12:00
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©国際放映 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S38('63)/東映東京/白黒/1時間50分
■監督:沢島忠■脚本:鈴木尚之■撮影:藤井静■音楽:佐藤勝■美術:北川弘■出演:渥美清、三田佳子、南田洋子、佐藤慶、田中邦衛、清川虹子、春風亭柳朝
七五調の独特のスタイルで戦後混乱期の混沌を謳いあげた“純情詩集”で一世を風靡した落語家・三代目三遊亭歌笑のはかない生涯を、人情派俳優・渥美の主演で力強く描く。戦中の芸人たちの苦労や寄席の様子も興味深い。
7月19日(土)13:15
7月20日(日)11:00
7月21日(祝・月)15:30
7月22日(火)19:15
7月23日(水)14:15
7月24日(木)19:15
7月25日(金)14:15
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©東映 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S45('70)/松竹大船/カラー/1時間28分
■監督:前田陽一■原作:早坂暁■脚本:前田陽一、満友敬司■撮影:加藤正幸■音楽:大森盛太郎■美術:芳野尹孝■出演:フランキー堺、財津一郎、倍賞千恵子、左とん平、大村崑、北林谷栄
観光ガイド業を営む戦友だった中年二人組が巻き起こす珍騒動! 戦後20余年を経ても戦争の記憶が濃い世代が経済成長に沸くニッポンを笑い飛ばす傑作喜劇。軍歌をはじめとする歌が映画を活気づける前田陽一の代表作。
7月19日(土)17:45
7月20日(日)13:15
7月21日(祝・月)11:00
7月22日(火)16:30
7月23日(水)19:15
7月24日(木)12:00
7月25日(金)16:30
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©1970松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S24('49)/松竹大船/白黒/1時間24分
■監督:家城巳代治■原作:竹田敏彦■脚本:清島長利■撮影:西川亨■音楽:田代与志■美術:五所福之助■出演:美空ひばり、原保美、津島恵子、菅井一郎、大坂志郎、徳大寺伸
終戦直後、まだ焼け跡ばかりの横浜に復員してきた兄は、ある歌を手掛かりに生き別れた妹(ひばり)を探していた――。ひばりが国民的認知度を得るきっかけとなった同名ヒット曲を主題歌とした、ひばりの初主演映画。
7月26日(土)11:00
7月27日(日)17:45
7月28日(月)16:30
7月29日(火)14:15
7月30日(水)12:00
7月31日(木)19:15
8月1日(金)16:30
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©1949松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S28('53)/スタジオ・エイト・プロ=新東宝/白黒/1時間48分
■監督:五所平之助■原作:椎名麟三『無邪気な人々』■脚本:小國英雄■撮影:三浦光雄■音楽: 芥川也寸志■美術:下河原友雄■出演:田中絹代、高峰秀子、上原謙、芥川比呂志、花井蘭子、田中春男、関千恵子
互いに戦争で家族を亡くし再婚した中年夫婦のもとに、見知らぬ赤ん坊が預けられる――。“お化け煙突”を眺める東京・下町を舞台に、戦後の混乱期を生きる庶民の悲喜交々を描いた名作。ベルリン国際映画祭国際平和賞に輝いた。
*デジタル上映
7月26日(土)13:15
7月27日(日)11:00
7月28日(月)19:15
7月29日(火)16:30
7月30日(水)14:15
7月31日(木)12:00
8月1日(金)19:15
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©国際放映 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S33('58)/東宝/カラー/1時間34分
■監督:堀川弘通■原作:山下清・著/式場隆三郎、渡辺実・編『山下清の放浪日記』■脚本:水木洋子■撮影:中井朝一■音楽:黛敏郎■美術:河東安英■出演:小林桂樹、加東大介、有島一郎、団令子、青山京子、三益愛子、東野英治郎
戦争が怖くなり施設を抜け出した清(小林)はあてもなく旅に出るが…。天才画家・山下清の日記をもとに、放浪の日々をユーモア交じりに描いた異色の半生記。純真な清の目を通して語られる戦中・戦後から戦争の矛盾が見えてくる。
7月26日(土)15:30
7月27日(日)13:15
7月28日(月)12:00
7月29日(火)19:15
7月30日(水)16:30
7月31日(木)14:15
8月1日(金)12:00
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©1958東宝 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S42('67)/日活/カラー/1時間29分
■監督:西村昭五郎■原作:戸川幸夫■脚本:小川英■撮影:萩原憲治■音楽:鏑木創■美術:佐谷晃能■出演:渡哲也、松原智恵子、藤竜也、小池朝雄、米倉斉加年、恵とも子、宍戸錠
終戦直後の東京を舞台に、戦争ですべてを失った男(渡)が、闇市を荒らす無法者たちに立ち向かうアクション・ドラマ。大仰なフィクションながら、闇市で活気を取り戻そうとする人々の情熱を感じられる1本。
7月26日(土)17:45
7月27日(日)15:30
7月28日(月)14:15
7月29日(火)12:00
7月30日(水)19:15
7月31日(木)16:30
8月1日(金)14:15
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©日活 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S28('53)/松竹大船/白黒/1時間46分
■監督:渋谷実■原作:獅子文六■脚本:斎藤良輔■撮影:長岡博之■音楽:黛敏郎■美術:浜田辰雄■出演:淡島千景、佐田啓二、小沢栄、桂木洋子、倉田マユミ、東山千栄子
横浜で混血孤児を預かる児童養護施設の切り盛りを任された野心家のヒロインと、もとは実業家だったが戦後の虚脱状態から惰性で過ごす夫とが巻き込まれる騒動を冷笑的に描いた、辛口の社会派コメディ。名匠・渋谷の手腕が光る。
8月2日(土)11:00
8月3日(日)18:40
8月4日(月)16:30
8月6日(水)11:30
8月7日(木)19:15
8月8日(金)14:00
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©1953松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S28('53)/ 松竹大船/白黒/2時間16分
■監督:小津安二郎■脚本:野田高梧、小津安二郎■撮影:厚田雄春■音楽:斎藤高順■美術:浜田辰雄■出演:笠智衆、原節子、東山千栄子、香川京子、杉村春子、山村聰、三宅邦子
上京した老夫婦は息子と娘に冷遇されるが、戦死した次男の嫁・紀子だけは温かく迎える…。小津の代表作として世界に誇る名作。穏やかな笑顔をたたえた戦争未亡人の原の、突然の慟哭と心中の吐露が胸に突き刺さる。
8月2日(土)13:15
8月3日(日)11:00
8月4日(月)19:00
8月6日(水)13:45
8月7日(木)11:30
8月8日(金)16:30
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©1953松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S30('55)/東宝/白黒/2時間3分
■監督:成瀬巳喜男■原作:林芙美子■脚本:水木洋子■撮影:玉井正夫■音楽:斎藤一郎■美術:中古智■出演:高峰秀子、森雅之、岡田茉莉子、中北千枝子、千石規子、山形勲、加東大介
戦時下の外地で禁断の恋に落ちた男と女は、戦後も関係を続けていた…。戦中戦後の切るに切れない愛の形を描いた恋愛映画の極北にして成瀬の代表作。高峰と森が復興途上の東京を歩く姿の反復が印象深く目に焼きつく。
*デジタル上映
8月2日(土)16:00
8月3日(日)13:45
8月4日(月)11:30
8月6日(水)16:30
8月7日(木)14:15
8月8日(金)19:15
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©1955東宝 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S63('88)/松竹大船/カラー/2時間
■監督:山田洋次■原作:早坂暁■脚本:山田洋次、朝間義隆■撮影:高羽哲夫■音楽:松村禎三■美術:出川三男、森田郷平■出演:中村橋之助、薬師丸ひろ子、尾美としのり、柳葉敏郎、石田えり、倍賞千恵子、渥美清
終戦間もない四国・松山の旧制高校を舞台にした青春群像劇。満州からの引揚者であるヒロイン(薬師丸)や、原爆で家族を亡くした天涯孤独のクリスチャン(尾美)など、戦争の傷を抱えながらも健気に生きる若者たちにも胸打たれる。
8月2日(土)18:30
8月3日(日)16:15
8月4日(月)14:00
8月6日(水)19:15
8月7日(木)16:45
8月8日(金)11:30
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©1988松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S22('47)/松竹大船/白黒/1時間11分
■監督:小津安二郎■脚本:小津安二郎、池田忠雄■撮影:厚田雄春■音楽:斎藤一郎■美術:浜田辰雄■出演:飯田蝶子、青木放屁、吉川満子、河村黎吉、坂本武、笠智衆
戦災孤児を気にかける長屋の住人たちは…。戦前からの常連役者が揃った小津の戦後第一作は、孤児と長屋の面々の悲喜劇が描かれる珠玉の人情譚。戦後の混乱期に芽生えた血縁を越えた人々のつながりに胸が熱くなる。
8月9日(土)11:00
8月10日(日)17:50
8月11日(祝・月)15:35
8月12日(火)14:20
8月13日(水)12:00
8月14日(木)19:15
8月15日(金)16:35
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©1947松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S23('48)/蜂の巣映画部/白黒/1時間26分
■監督・脚本:清水宏■撮影:古山三郎■音楽:伊藤宣二■出演:島村俊作、夏木雅子、久保田晋一郎、岩本豊、三原弘之、千葉義勝
一人の復員兵と偶然出会った戦災孤児たちが、下関から大阪の児童施設を目指して旅をする、奇跡のようなロードムービー。清水監督が実際に引き取って養育していた孤児らを出演させ、孤児たちの親探しの意味合いも持たせている。
8月9日(土)13:15
8月10日(日)11:00
8月11日(祝・月)17:45
8月12日(火)16:30
8月13日(水)14:15
8月14日(木)12:00
8月15日(金)19:15
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「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S27('52)/松竹大船/白黒/1時間37分
■監督:渋谷実■原作:井伏鱒二■脚本:斎藤良輔■撮影:長岡博之■音楽:吉沢博、奥村一■美術:浜田辰雄■出演:柳永二郎、角梨枝子、鶴田浩二、淡島千景、田村秋子、佐田啓二、三國連太郎
一人息子を戦争で亡くした老医者は、医院のドアに“本日休診”の札を掲げ、看護師たちを慰安旅行に送り出すが、次から次へと急患が訪れる―。三國扮する精神を病んだ復員兵と、彼を見守る周囲の人々の温かな交流に涙する群像劇。
8月9日(土)15:30
8月10日(日)13:15
8月11日(祝・月)11:00
8月12日(火)19:15
8月13日(水)16:30
8月14日(木)14:15
8月15日(金)12:00
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©1952松竹 |
「終戦80年 映画で振り返る――「戦後」を生きるということ」上映作品リストへ
S37('62)/松竹大船/カラー/1時間53分
■監督・脚本:吉田喜重■原作:藤原審爾■撮影:成島東一郎■音楽:林光■美術:浜田辰雄■出演:岡田茉莉子、長門裕之、宇野重吉、山村聰、日高澄子、殿山泰司
山深い温泉地に疎開してきた学生(長門)は、旅館の娘(岡田)と運命的に恋に落ちる――。戦後の激動の中で変わりゆく二人の愛の形に胸が締め付けられる、メロドラマの傑作。岡田が玉音放送を聞くシーンが強い印象を残す。
8月9日(土)17:45
8月10日(日)15:30
8月11日(祝・月)13:15
8月12日(火)12:00
8月13日(水)19:15
8月14日(木)16:30
8月15日(金)14:15
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©1962松竹 |
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