神保町シアター

S39('64)／大映京都／白黒／シネスコ／1時間29分

■監督：村山三男■脚本：藤本義一■撮影：渡辺公夫■音楽：土橋啓二■美術：高橋康一■拳銃殺陣：国本圭一■出演：田宮二郎、山下洵一郎、成田三樹夫、浜田ゆう子、坂本スミ子、千波丈太郎、玉川良一、海野かつを

シリーズ第2弾。
第1弾『宿無し犬』の続編の意味合いからか、田宮二郎演じる“鴨井大介”が刑務所に入っているシーンから始まる今作。女と拳銃に目の無い鴨井は刑務所内で知り合った舎弟の為に、成田三樹夫演じる“蒲生”が雇われている組に単身乗り込む。成田の、金にも女にも意地汚い悪役ぶりはあっぱれの一言に尽きる。

S40('65)／大映東京／カラー／シネスコ／1時間23分

■監督：村野鐵太郎■脚本：藤本義一■撮影：小林節雄■音楽：菊池俊輔■美術：渡辺竹三郎■拳銃指導：国本圭一■出演：田宮二郎、天知茂、山下洵一郎、姿美千子、坂本スミ子、小沢昭一、安部徹、曽我廼家五郎八、北林谷栄

シリーズ第5弾。
今作で、天知茂演じる“しょぼくれ”が第3弾『ごろつき犬』以来の登場。田宮演じる“鴨井”と天知演じる“しょぼくれ”の再会の舞台は大阪。鴨井は九州の賭場で知り合った男の願いを叶えるべく奮闘する。尚、田宮の抜き撃ちは、第1弾『宿無し犬』での0.7秒から今作では0.4秒までスピードアップしている（配給調べ）。

S41('66)／大映東京／カラー／シネスコ／1時間26分

■監督：村山三男■脚本：藤本義一■撮影：石田博■音楽：大森盛太郎■美術：高橋康一■拳銃指導：国本圭一■出演：田宮二郎、天知茂、河津清三郎、坂本スミ子、久保菜穂子、杉田康、千波丈太郎、見明凡太朗

シリーズ第6弾。
田宮演じる“鴨井”は、腕っぷしの強さを見込まれ骨董品の運搬を依頼されるが、それが全ての事件の始まりだった…。犬シリーズでの天知茂は、不精ヒゲとヨレヨレの帽子とトレンチコートという風貌だが、見た目とは裏腹に事件を解決に導く敏腕ぶりは、まさに「和製・刑事コロンボ」。冒頭の銃撃戦の天知はしょぼくれらしからぬアクティブさである。

S41('66)／大映東京／カラー／シネスコ／1時間24分

■監督：井上芳夫■脚本：藤本義一■撮影：中川芳久■音楽：山内正■美術：高橋康一■出演：田宮二郎、成田三樹夫、早川保、垂水悟郎、高毬子、坂本スミ子、河野秋武、杉田康、藤岡琢也

シリーズ第7弾。
今作の一番の見所はなんと言っても、悪役になりきれない成田三樹夫演じる“風間”だろう。そんな成田と共に、田宮演じる“鴨井”は「ドッキング撃ち」なる神業？で、悪を徹底的に叩きのめす。尚、今作のクレジットから「拳銃指導：国本圭一」の名が無くなっており、田宮のガン・アクションの上達ぶりも見所のひとつである。