神保町シアター

S45('70)／近代放映／カラー／1時間30分

■監督：和田嘉訓■原作：ジョージ秋山■脚本：小滝光郎、高畠久■撮影：安藤庄平■音楽：広瀬健次郎■美術：安部衛■出演：唐十郎、加藤武、緑魔子、横山リエ、岸田森

銭の為なら手段を選ばず、殺人さえも犯す――「少年サンデー」の人気連載漫画を怪優・唐十郎主演で映画化した、異色のピカレスクもの。

H8('96)／大映、ビデオチャンプ、シネマサプライ、パル企画／カラー／1時間49分

■監督・脚本：望月六郎■原作：塩崎利雄『極道記者』■撮影：石井浩一■音楽：Franky & Johnny■美術：柴田博英■出演：奥田瑛二、速水典子、唐十郎、大和武士、北見敏之

競馬評論家の自伝的小説が原作で、ギャンブルにロマンを求める男たちのハードボイルドな生き様を描く。唐の無頼派作家役は絶品。

H10('98)／今村プロ、東映、東北新社、角川書店／カラー／2時間9分

■監督：今村昌平■原作：坂口安吾『肝臓先生』『堕落論』『行雲流水』■脚本：今村昌平、天願大介■撮影：小松原茂■音楽：山下洋輔■美術：稲垣尚夫■出演：柄本明、麻生久美子、ジャック・ガンブラン、世良公則、唐十郎、松坂慶子

戦時下の岡山で、患者を肝臓病としか診断しない医者と、彼を取り巻く人々の悲喜交々を描く。今村組常連の曲者役者の中でも唐は強烈。

S44('69)／東映京都／カラー／1時間33分

■監督：中島貞夫■構成：中島貞夫、竹中労■撮影：赤塚滋■音楽：八木正生

時代を象徴する風俗を映像で記録するシリーズの1本。過激な映像の連続ながら、唐が返還前の沖縄を旅する姿には静かな感動がこみ上げる（＊手術シーン等の過激な映像が含まれます）。

＊経年劣化による褪色・コマ落ちがありますことをご了承ください

S51('76)／唐プロ＝ATG／カラー／1時間56分

■監督：唐十郎■脚本：唐十郎、石堂淑朗■撮影：瀬川浩■音楽：安保由夫■美術：今井高司■出演：安藤昇、李礼(麗)仙、根津甚八、宍戸錠、小松方正

玄界灘を彷徨う一匹狼のヤクザの前に、25年前に殺した女の娘が現れ、悪夢のような復讐劇が幕を開ける――。エネルギッシュで濃密な唐十郎初監督作。

S44('69)／創造社／パートカラー／1時間36分

■監督：大島渚■脚本：大島渚、田村孟、佐々木守、足立正生■撮影：吉岡康弘、仙元誠三 ■美術：戸田重昌■出演：横尾忠則、横山リエ、唐十郎、田辺茂一、佐藤慶

60年代末期の混沌とした新宿の街頭で、現実と虚構が入り混じるドラマを活写した大傑作。唐十郎率いる状況劇場の街頭劇など映像記録としても貴重。

S42('67)／若松プロ／パートカラー／57分

■監督：若松孝二■脚本：若松孝二、足立正生、唐十郎、山下治■撮影：伊東英男■音楽：高村光二■出演：唐十郎、小柳冷子、林美樹

米国で実際に起きた銃殺事件から若松が着想したシナリオを、唐の即興的な芝居も生かし、長回しも多用して撮影された野心作。