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神保町シアター

これまでの特集企画

水木洋子と女性脚本家の世界

*一部の作品に画・音の不良箇所がありますことを予めお詫び申しあげます

*「デジタル上映」の記載がない作品は、全て35mmフィルムでの上映となります

1. 甘い汗

S39('64)/東京映画/白黒/2時間

監督:豊田四郎原作:水木洋子『あぶら照り』脚本:水木洋子撮影:岡崎宏三音楽:林光美術:水谷浩出演:京マチ子、佐田啓二、桑野みゆき、池内淳子、沢村貞子、山茶花究

下町の寂れたバーで働く年増の女給・梅子(京)は、家計を助けながら一人娘も育て上げたが、荒んだ生活から抜け出せずにいた…。体を張って生きる逞しい女性役は、まさに京マチ子のハマり役。本作で数々の女優賞を獲得した。

2019年
5月11日(土)13:20
5月12日(日)17:45
5月13日(月)12:00
5月14日(火)16:30
5月15日(水)14:25
5月16日(木)19:15
5月17日(金)12:00

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2. ビルマの竪琴 《総集編》

S31('56)/日活/白黒/1時間56分

監督:市川崑原作:竹山道雄脚本:和田夏十撮影:横山実音楽:伊福部昭美術:松山崇出演:安井昌二、三國連太郎、浜村純、内藤武敏、西村晃

無念の死を遂げた兵士の鎮魂のため、僧侶となり、ビルマに残る一人の日本兵がいた…。公私にわたるパートナーとして、多くの作品で支え合った和田と市川監督による不朽の感動作。アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。

*デジタル上映

2019年
5月11日(土)11:00
5月12日(日)13:15
5月13日(月)16:30
5月14日(火)19:15
5月15日(水)12:00
5月16日(木)14:15
5月17日(金)16:30

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3. 旅路

S42('67)/東映東京/カラー/1時間47分

監督:村山新治原作:平岩弓枝脚本:田中澄江撮影:飯村雅彦音楽:小杉太一郎美術:森幹男出演:佐久間良子、仲代達矢、小山明子、木村功、宮園純子、吉行和子

直木賞作家であり、テレビドラマの脚本家としても活躍した平岩弓枝原作のNHK朝の連続テレビ小説を映画化。昭和初期の北海道を舞台に、若き鉄道員夫婦の深い愛情を描いた感動篇。国鉄協力による撮影で、鉄道映画ファンにも人気。

2019年
5月11日(土)15:45
5月12日(日)11:00
5月13日(月)19:15
5月14日(火)14:15
5月15日(水)16:50
5月16日(木)12:00
5月17日(金)19:15

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4. 野菊の墓

S56('81)/東映東京=サンミュージック/カラー/1時間31分

監督:澤井信一郎原作:伊藤左千夫脚本:宮内婦貴子撮影:森田富士郎音楽:菊池俊輔美術:桑名忠之出演:松田聖子、桑原正、村井国夫、赤座美代子、樹木希林、湯原昌幸、加藤治子

旧家の息子と、手伝いに入った少女の許されぬ恋――。人気沸騰中だった松田聖子の初主演映画で、監督デビューを飾った名匠・澤井監督の確かな手腕に心洗われる感涙篇。日活映画やテレビドラマで活躍した宮内が脚本を手掛けた。

2019年
5月11日(土)18:00
5月12日(日)15:40
5月13日(月)14:25
5月14日(火)12:00
5月15日(水)19:15
5月16日(木)16:40
5月17日(金)14:25

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5. 驟雨

S31('56)/東宝/白黒/1時間30分

監督:成瀬巳喜男原作:岸田国士『驟雨』『紙風船』他脚本:水木洋子撮影:玉井正夫音楽:斎藤一郎美術:中古智出演:原節子、佐野周二、香川京子、小林桂樹、根岸明美、長岡輝子

東京郊外の文化住宅に暮らす結婚4年目の夫婦(原、佐野)には、すきま風が吹き始め…。前年の『浮雲』に続き、成瀬作品の脚本を担った水木が、数編の岸田戯曲をもとに、夫婦の機微と人間模様をいきいきと軽妙に綴った好篇。

2019年
5月18日(土)11:00
5月19日(日)17:50
5月20日(月)14:20
5月22日(水)12:00
5月23日(木)19:15
5月24日(金)16:40

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6. もず

S36('61)/にんじんくらぶ/カラー/1時間35分

監督:渋谷実原作:水木洋子脚本:水木洋子撮影:長岡博之音楽:武満徹美術:松山崇出演:有馬稲子、淡島千景、山田五十鈴、乙羽信子、川津祐介、永井智雄、清川虹子

料亭の住込み女中(淡島)のもとに、生き別れた娘(有馬)が訪ねてくる。対照的な母娘の愛と葛藤を描いた女性映画の名作。脇役の女優陣も芸達者が揃い、女たちの群像が生き生きと描かれる水木作品の魅力が、存分に発揮される。

2019年
5月18日(土)13:15
5月19日(日)11:00
5月20日(月)16:30
5月22日(水)14:15
5月23日(木)12:00
5月24日(金)19:15

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7. 故郷は緑なりき

S36('61)/ニュー東映東京/白黒/1時間32分

監督:村山新治原作:富島健夫『雪の記憶』脚本:楠田芳子撮影:林七郎音楽:木下忠司美術:中村修一郎出演:佐久間良子、水木襄、三國連太郎、大川恵子、中山昭二、花沢徳衛

雪深い北陸の海辺町を舞台に、身分違いの恋に落ちた若い男女の儚い純愛を、瑞々しく描いた秀作。富島健夫の思春期ものを、木下惠介の妹で脚本家の楠田芳子が脚色した青春映画。佐久間の、美しすぎる伝説のセーラー服姿も必見。

2019年
5月18日(土)15:30
5月19日(日)13:15
5月20日(月)19:15
5月22日(水)16:30
5月23日(木)14:15
5月24日(金)12:00

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8. わが心の銀河鉄道  宮沢賢治物語

H8('96)/「わが心の銀河鉄道  宮沢賢治物語」製作委員会/カラー/1時間52分

監督:大森一樹脚本:那須真知子撮影:木村大作音楽:千住明美術:松宮敏之出演:緒形直人、渡哲也、水野真紀、袴田吉彦、星由里子、椎名桔平、斉藤由貴

童話作家・詩人の宮沢賢治の生誕100年を記念した伝記映画。30年以上にわたり、第一線で活躍し続ける那須が、父子の葛藤を軸に、悩み傷つきつつも創作を続ける人間・賢治を浮き彫りにする。渡が父親を熱演、キネ旬助演賞に輝いた。

2019年
5月18日(土)17:45
5月19日(日)15:30
5月20日(月)12:00
5月22日(水)19:15
5月23日(木)16:30
5月24日(金)14:15

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9. あらくれ

S32('57)/東宝/白黒/2時間

監督:成瀬巳喜男原作:徳田秋声脚本:水木洋子撮影:玉井正夫音楽:斎藤一郎美術:河東安英出演:高峰秀子、上原謙、森雅之、加東大介、仲代達矢、千石規子

大正時代、養家を嫌い、家を出た女(高峰)の波乱の半生――。7本で組んだ成瀬・水木の名タッグ最後の作品で、男を鞍替えしながら自らの意志を貫く女の、激しい遍歴を鮮やかに描き出す。上原、森、加東のダメ男ぶりも見事。

2019年
5月25日(土)13:15
5月26日(日)17:45
5月27日(月)12:00
5月28日(火)16:30
5月29日(水)14:15
5月30日(木)19:15
5月31日(金)12:00

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10. 乳房よ永遠なれ

S30('55)/日活/白黒/1時間50分

監督:田中絹代原作:若月彰、中城ふみ子脚本:田中澄江撮影:藤岡粂信音楽:齋藤熄美術:中村公彦出演:月丘夢路、森雅之、葉山良二、杉葉子、大坂志郎、安部徹、川崎弘子、田中絹代

不幸な結婚から逃れ、子供との新生活を夢見る女性が、乳がんに侵される…。31歳で夭逝した女流歌人・中城ふみ子の壮絶な人生を、女性の監督と脚本家がコンビを組み映画化した、珠玉の女性映画。主演・月丘が忘れがたい熱演をみせる。

*デジタル上映

2019年
5月25日(土)15:40
5月26日(日)13:15
5月27日(月)19:15
5月28日(火)12:00
5月29日(水)16:40
5月30日(木)14:15
5月31日(金)19:15

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11. プーサン

S28('53)/東宝/白黒/1時間38分

監督:市川崑原作:横山泰三『プーサン』『ミス・ガンコ』脚本:和田夏十撮影:中井朝一音楽:黛敏郎美術:阿久根巌出演:伊藤雄之助、越路吹雪、八千草薫、小泉博、小林桂樹、三好栄子、杉葉子

エスプリのきいた世相風刺で人気を博した横山泰三原作の漫画『プーサン』『ミス・ガンコ』を併せて、和田が大胆に脚色した絶品コメディ。伊藤扮する"プーサン"と越路扮する"ミス・ガンコ"、漫画原作ならではの怪演合戦もお楽しみ。

2019年
5月25日(土)18:00
5月26日(日)11:00
5月27日(月)16:30
5月28日(火)14:15
5月29日(水)19:15
5月30日(木)12:00
5月31日(金)16:30

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12. 惜春

S42('67)/松竹大船/カラー/1時間35分

監督:中村登原作:平岩弓枝脚本:平岩弓枝、中村登撮影:竹村博音楽:佐藤勝美術:梅田千代夫出演:新珠三千代、加賀まりこ、森光子、香山美子、早川保、平幹二朗、東野英治郎

老舗の組み紐屋の家督相続で、長女(新珠)と腹違いの妹二人(香山、加賀)の間に波風が立つ。平岩の原作を、女性映画の名手・中村登が脚色し映画化、ベルリン映画祭にも出品された。華やかな女優陣の競演も見もの。

2019年
5月25日(土)11:00
5月26日(日)15:30
5月27日(月)14:25
5月28日(火)19:15
5月29日(水)12:00
5月30日(木)16:30
5月31日(金)14:25

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13. 山の音

S29('54)/東宝/白黒/1時間34分

監督:成瀬巳喜男原作:川端康成脚本:水木洋子撮影:玉井正夫音楽:斎藤一郎美術:中古智出演:原節子、山村聡、上原謙、長岡輝子、杉葉子、中北千枝子

鎌倉に暮らす義父(山村)と息子の嫁(原)の間に、微妙な感情が芽生え始め…。成瀬の最盛期を共に歩んだ水木の代表作の一本。映画化当時、川端の原作が未完だったため、結末は水木による創作とされる。原の艶やかな美しさは絶品。

2019年
6月1日(土)11:00
6月2日(日)15:45
6月3日(月)19:15
6月4日(火)14:30
6月5日(水)12:00
6月6日(木)16:50
6月7日(金)12:00

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14. にっぽんのお婆ぁちゃん

S37('62)/M.I.I.プロ/白黒/1時間34分

監督:今井正原作・脚本:水木洋子撮影:中尾駿一郎音楽:渡辺宙明美術:江口準次出演:北林谷栄、ミヤコ蝶々、十朱幸代、飯田蝶子、浦辺粂子、岸輝子、原泉、田村燧A

浅草で偶然出会い意気投合した、訳あり老婆たちの珍道中。水木が老人問題を取り上げた社会派喜劇で、監督らと共に製作プロを立ち上げて映画化した、渾身の一作。北林、ミヤコ、飯田ら、国宝級の名女優たちが最高!

2019年
6月1日(土)13:15
6月2日(日)11:00
6月3日(月)17:00
6月4日(火)19:15
6月5日(水)14:15
6月6日(木)12:00
6月7日(金)14:15

「水木洋子と女性脚本家の世界」上映作品リストへ

15. 居酒屋兆治

S58('83)/田中プロモーション/カラー/2時間5分

監督:降旗康男原作:山口瞳脚本:大野靖子撮影:木村大作音楽:井上堯之美術:村木与四郎出演:高倉健、加藤登紀子、大原麗子、田中邦衛、伊丹十三、佐藤慶、池部良

函館で居酒屋を営む男(高倉)は、若き日に別れた女(大原)の消息を知り…。大河ドラマや清張作品などテレビ界で一時代を築いた大野の、映画における代表作。苦い過去のある男の哀愁を体現する高倉と、店の常連の交流が胸にしみる。

2019年
6月1日(土)15:30
6月2日(日)17:45
6月3日(月)14:30
6月4日(火)12:00
6月5日(水)16:30
6月6日(木)19:15
6月7日(金)16:30

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16. お引越し

H5('93)/讀賣テレビ放送/カラー/2時間4分

監督:相米慎二原作:ひこ・田中脚本:奥寺佐渡子、小此木聡撮影:栗田豊通音楽:三枝成彰美術:下石坂成典、山崎秀満出演:中井貴一、桜田淳子、田畑智子、田中太郎、茂山逸平、笑福亭鶴瓶

両親の別居に揺れ惑う少女が、嵐のような日々をくぐり抜けて――。細田守作品ほか多彩なジャンルで健筆をふるう奥寺のデビュー作で、カンヌ映画祭に出品され、相米の名を世界に轟かせた傑作。初演技ながら、田畑が全身で熱演し圧巻。

2019年
6月1日(土)18:00
6月2日(日)13:15
6月3日(月)12:00
6月4日(火)16:30
6月5日(水)19:15
6月6日(木)14:15
6月7日(金)19:15