次回上映 2026/07/18(土)~08/14(金)

没後30年・フランキー堺
――映画に愛された天才エンターテイナー

没後30年・フランキー堺 特集ビジュアル

愛嬌のある特徴的な外見と人並外れた身体能力、そのハイセンスな笑いのリズムで人々を魅了したエンターテイナー、フランキー堺。(1929-1996)
1929年、鹿児島県鹿児島市に生まれたフランキーは、小学生の時に一家で上京し、麻布中学校を経て慶應義塾大学に進学。学生時代には進駐軍をまわるジャズバンドでドラマーとして活躍し、自身で結成したコミックバンド“フランキー堺とシティ・スリッカーズ”はブレイク前の植木等も参加するなど人気を集めました。
俳優に転身後は、『愛のお荷物』(1955年、川島雄三監督)の出演で川島雄三に見出され、スラップスティック・コメディの傑作『牛乳屋フランキー』の主演で喜劇俳優として注目を集めると、のちに代表作となる『幕末太陽傳』の主演に大抜擢。本作でブルーリボン賞主演男優賞を受賞すると、瞬く間に映画界でもスターの仲間入りを果たしました。
1958年から始まった東宝の「駅前シリーズ」は森繁、伴淳とトリオで主演し、1969年までに24作品が製作される大ヒットを記録。1958年には主演したテレビドラマ「私は貝になりたい」が芸術祭賞を受賞し、その映画版でも主演を続投、性格俳優としての評価も高まりました。
その後、1968年からスタートした「旅行シリーズ」など喜劇全盛の松竹に活躍の場を移し、瀬川昌治監督や前田陽一監督らが手掛けた風刺ものやブラックコメディの名作にも多数出演、その傍らで生涯をかけた写楽研究と『写楽』製作への取り組みなど、精力的に独自の芸能人生を歩み続けました。
没後30年の節目にあたる今年、類まれなる才能に恵まれた伝説のエンターテイナーの、映画での活躍を紐解きます。

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上映作品一覧

※「デジタル上映」の記載がないものは35㎜フィルム上映

1.『牛乳屋フランキー』*デジタル上映

1956(S31)年 / 日活 / 白黒 / 1時間24分

1.『牛乳屋フランキー』場面写真
1.『牛乳屋フランキー』場面写真

©日活

監督
中平康
原作
キノトール、小野田勇
出演
フランキー堺、南寿美子、市村俊幸、利根はる恵、中原早苗、宍戸錠、岡田真澄

上映時間

  • 07/18(土)11:00
  • 07/19(日)17:45
  • 07/20(祝)15:30
  • 07/21(火)14:15
  • 07/22(水)12:00
  • 07/23(木)19:15
  • 07/24(金)16:30

かいせつ

親戚の牛乳店を手伝うために上京したご陽気な青年が、商売敵に負けじと奮闘する―。人気ラジオドラマの映画化で、スラップスティック・コメディの隠れた名作として知られるフランキー初期の代表作。

スタッフ

脚本=柳沢類寿、西河克己、中平康/撮影=姫田真佐久/音楽=馬渡誠一/美術:佐谷晃能

2.『愛妻記』

1959(S34)年 / 東京映画 / 白黒 / 1時間47分

2.『愛妻記』場面写真
2.『愛妻記』場面写真

© 1959東宝

監督
久松静児
原作
尾崎一雄「芳兵衛物語」
出演
フランキー堺、司葉子、白川由美、乙羽信子、藤木悠、平田昭彦、藤原釜足

上映時間

  • 07/18(土)13:15
  • 07/19(日)11:00
  • 07/20(祝)17:45
  • 07/21(火)16:30
  • 07/22(水)14:15
  • 07/23(木)12:00
  • 07/24(金)19:15

かいせつ

「暢気眼鏡」で芥川賞を受賞した尾崎が妻をモデルにした私小説の映画化。妻を“芳兵衛”の愛称で呼ぶ食えない作家の夫(フランキー)と、素朴で愛嬌たっぷりの妻(司)との、貧しくとも幸せな日々を描いた愛すべき1本。

スタッフ

脚本=長瀬喜伴/撮影=栗林実/音楽=斎藤一郎/美術=石田良之

3.『特急にっぽん』

1961(S36)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間25分

3.『特急にっぽん』場面写真
3.『特急にっぽん』場面写真

© 1961東宝

監督
川島雄三
原作
獅子文六「七時間半」
出演
フランキー堺、団令子、白川由美、中島そのみ、小沢栄太郎、沢村貞子

上映時間

  • 07/18(土)15:30
  • 07/19(日)13:15
  • 07/20(祝)11:00
  • 07/21(火)19:15
  • 07/22(水)16:30
  • 07/23(木)14:15
  • 07/24(金)12:00

かいせつ

東京から大阪に向かう特急の車内では、ウェイトレスのサヨ子(団)がコック助手の喜一(フランキー)に結婚を迫っていた―。獅子文六の人気小説の映画化で、食堂車に乗り合わせたクセ強めの乗客たちが巻き起こす騒動を描いた群像喜劇。

スタッフ

脚本=笠原良三/撮影=遠藤精一/音楽=真鍋理一郎/美術=小川一男

4.『喜劇 逆転旅行』

1969(S44)年 / 松竹 / カラー / 1時間33分

4.『喜劇 逆転旅行』場面写真

© 1969松竹

監督
瀬川昌治
原作・脚本
舟橋和郎
出演
フランキー堺、倍賞千恵子、森田健作、佐藤友美、都はるみ、ミヤコ蝶々、伴淳三郎

上映時間

  • 07/18(土)17:45
  • 07/19(日)15:30
  • 07/20(祝)13:15
  • 07/21(火)12:00
  • 07/22(水)19:15
  • 07/23(木)16:30
  • 07/24(金)14:15

かいせつ

東北本線の車掌・吾一(フランキー)は、幼馴染の芸者・さくら(倍賞)に熱烈なアプローチを受けているが、密かに思う女性が…。喜劇の名手・瀬川がメガホンを取り、フランキー主演で全11作が製作された「旅行シリーズ」の第三作。

スタッフ

撮影=高羽哲夫/音楽=いずみたく/美術=熊谷正雄

5.『倖せは俺等のねがい』*デジタル上映

1957(S32)年 / 日活 / 白黒 / 1時間22分

5.『倖せは俺等のねがい』
5.『倖せは俺等のねがい』

© 日活

監督
宇野重吉
原作
真山美保
出演
フランキー堺、左幸子、高野通子、高田敏江、中原早苗、武智豊子、滝沢修

上映時間

  • 07/25(土)11:00
  • 07/26(日)17:45
  • 07/27(月)16:30
  • 07/28(火)14:15
  • 07/29(水)12:00
  • 07/30(木)19:15
  • 07/31(金)16:30

かいせつ

念願の新居に引っ越した結婚目前の工場勤めの二人が、遠縁の四人の子供を押しつけられて…。庶民のささやかな幸せをみつめた名優・宇野の監督第三作。フランキーは本作と『幕末太陽傳』でブルーリボン主演男優賞を受賞。

スタッフ

脚本=新藤兼人/撮影=荒牧正/音楽=佐藤勝/美術=平川透徹

6.『貸間あり』

1959(S34)年 / 宝塚映画 / 白黒 / 1時間52分

6.『貸間あり』場面写真
6.『貸間あり』場面写真

© 1959東宝

監督
川島雄三
原作
井伏鱒二
出演
フランキー堺、淡島千景、乙羽信子、浪花千栄子、清川虹子、桂小金治、小沢昭一

上映時間

  • 07/25(土)13:15
  • 07/26(日)11:00
  • 07/27(月)19:15
  • 07/28(火)16:30
  • 07/29(水)14:15
  • 07/30(木)12:00
  • 07/31(金)19:15

かいせつ

大阪の通天閣を望む広いボロ屋敷には風変りな間借り人たちがいた…。川島との名コンビのフランキーが、代筆やこんにゃく製造などに精を出すなんでも屋を飄々と演じ、浪花、小沢ら個性的な脇役陣もクセになる傑作群像喜劇。

スタッフ

脚本=川島雄三、藤本義一/撮影=岡崎宏三/音楽=真鍋理一郎/美術=小島基司

7.『喜劇 駅前漫画』

1966(S41)年 / 東京映画 / カラー / 1時間35分

7.『喜劇 駅前漫画』場面写真

© 1966東宝

監督
佐伯幸三
出演
森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺、三木のり平、池内淳子

上映時間

  • 07/25(土)15:40
  • 07/26(日)13:20
  • 07/27(月)12:00
  • 07/28(火)19:15
  • 07/29(水)16:40
  • 07/30(木)14:20
  • 07/31(金)12:00

かいせつ

フランキー、森繁、伴淳の主演で全24作も製作された「駅前シリーズ」の第15作。空前の漫画ブームに乗り、フランキーが漫画家に扮した本作は、劇中で「オバケのQ太郎」「おそ松くん」も登場する伝説の異色作となっている。

スタッフ

脚本=長瀬喜伴/撮影=黒田徳三/音楽=松井八郎/美術=小野友滋

8.『喜劇・男の子守唄』

1972(S47)年 / 松竹 / カラー / 1時間28分

8.『喜劇・男の子守唄』場面写真

© 1972松竹

監督
前田陽一
出演
フランキー堺、倍賞美津子、生田悦子、財津一郎、ミヤコ蝶々、森川信

上映時間

  • 07/25(土)17:45
  • 07/26(日)15:30
  • 07/27(月)14:15
  • 07/28(火)12:00
  • 07/29(水)19:15
  • 07/30(木)16:30
  • 07/31(金)14:15

かいせつ

元戦災孤児の男は、自分を拾ってくれた娼婦の忘れ形見の少年と暮らしていた…。戦後25年を過ぎても焼け跡と闇市を心に刻み続ける男が織りなす人情喜劇。フランキーは、チンドン屋とホストクラブで懸命に働く男を切なく好演。

スタッフ

脚本=田坂啓、満友敬司、前田陽一/撮影=竹村博/音楽=山本直純/美術=佐藤公信

9.『幕末太陽傳』

1957(S32)年 / 日活 / 白黒 / 1時間50分

9.『幕末太陽傳』 場面写真
9.『幕末太陽傳』 場面写真

© 日活

監督
川島雄三
出演
フランキー堺、南田洋子、左幸子、石原裕次郎、芦川いづみ、二谷英明、岡田真澄

上映時間

  • 08/01(土)11:00
  • 08/02(日)17:45
  • 08/03(月)16:30
  • 08/05(水)12:00
  • 08/06(木)19:15
  • 08/07(金)14:15

かいせつ

幕末の品川遊郭で一文無しとなった佐平次は…。川島とフランキーの代表作にして、日本映画史に残る名作。幕末の志士や遊女も入り乱れる群像喜劇で、その中を軽妙かつ俊敏に泳ぎ回るフランキーの身ぶり手ぶりが映画の肝を担う。

スタッフ

脚本=田中啓一、川島雄三、今村昌平/撮影=高村倉太郎/音楽=黛敏郎/美術=中村公彦、千葉一彦

10.『おへその大将』

1962(S37)年 / 宝塚映画 / 白黒 / 1時間27分

10.『おへその大将』場面写真

© 1962東宝

監督
佐伯幸三
構成
椎名龍治
出演
フランキー堺、新珠三千代、原知佐子、船戸順、千之赫子、山崎努、花菱アチャコ

上映時間

  • 08/01(土)13:15
  • 08/02(日)11:00
  • 08/03(月)19:15
  • 08/05(水)14:15
  • 08/06(木)12:00
  • 08/07(金)16:30

かいせつ

舞台は大阪の東、平野川のほとりにあるスラム街。鉄くず泥棒で生計をたてる通称“アパッチ族”の面々と、彼らに寄り添おうと奮闘する町医者フランキーの交流を描いたヒューマンドラマの佳品。妻役・新珠三千代もみごとな存在感。

スタッフ

脚本=藤本義一、木村武、佐伯幸三/撮影=黒田徳三/音楽=真鍋理一郎/美術=加藤雅俊

11.『地方記者』

1962(S37)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間30分

11.『地方記者』場面写真
10.『地方記者』場面写真

© 1962東宝

監督
丸山誠治
原作
朝日新聞社通信部編「地方記者」より
出演
フランキー堺、夏木陽介、星由里子、白川由美、土屋嘉男、伊藤久哉、児玉清

上映時間

  • 08/01(土)15:30
  • 08/02(日)13:15
  • 08/03(月)12:00
  • 08/05(水)16:30
  • 08/06(木)14:15
  • 08/07(金)19:15

かいせつ

東北のある町で公害問題が持ち上がり、報道合戦が過熱するが―。フランキーが新聞記者に扮し、田舎ならではの立ち回りの難しさに苦悩しながらも、地元密着の記事づくりに情熱を燃やす記者たちの奮闘を描いた秀作。

スタッフ

脚本=国弘威雄、関沢新一/撮影=玉井正夫/音楽=阿部皓哉/美術=浜上兵衛

12.『わんぱく天使』

1963(S38)年 / 東京映画 / カラー / 1時間34分

12.『わんぱく天使』場面写真
12.『わんぱく天使』場面写真

© 1963東宝

監督
久松静児
原作
高瀬広居「パパの育児手帳」
出演
フランキー堺、池内淳子、三木のり平、松野泉、乙羽信子、岸田今日子、伴淳三郎

上映時間

  • 08/01(土)17:45
  • 08/02(日)15:30
  • 08/03(月)14:15
  • 08/05(水)19:15
  • 08/06(木)16:30
  • 08/07(金)12:00

かいせつ

自宅で仕事をすることが多い新米パパ(フランキー)が、わんぱくな幼子に振り回されながらも愛情たっぷりに育児に励む日々を描いた異色のホームドラマ。妻役・池内との相性も良く、伴淳・三木のダメおやじぶりも愉快。

スタッフ

脚本=井手俊郎/撮影=黒田徳三/音楽=広瀬健次郎/美術=小野友滋

13.『私は貝になりたい』

1959(S34)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間53分

13.『私は貝になりたい』場面写真
13.『私は貝になりたい』場面写真

© 1959東宝

監督・原作(構成)・脚本
橋本忍
原作(題名・遺書)
加藤哲太郎「狂える戦犯死刑囚」
出演
フランキー堺、新珠三千代、南原伸二、藤木悠、水野久美、加東大介、笠智衆

上映時間

  • 08/08(土)11:00
  • 08/09(日)13:15
  • 08/10(月)16:30
  • 08/11(祝)11:00
  • 08/12(水)14:15
  • 08/13(木)19:15
  • 08/14(金)12:00

かいせつ

復員した田舎町の理髪店主は、思いがけず戦犯として裁かれることになる―。芸術祭賞受賞のテレビドラマを、脚本の橋本が自ら監督した映画版。戦争の不条理と残酷さを描き、フランキーの渾身の演技に心震える伝説的作品。

スタッフ

撮影=中井朝一/音楽=佐藤勝/美術=村木与四郎

14.『羽織の大将』

1960(S35)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間48分

14.『羽織の大将』場面写真
14.『羽織の大将』場面写真

© 1960東宝

監督
千葉泰樹
出演
フランキー堺、加東大介、団令子、原知佐子、藤木悠、柳家金語楼、桂小金治

上映時間

  • 08/08(土)13:20
  • 08/09(日)11:00
  • 08/10(月)19:15
  • 08/11(祝)15:30
  • 08/12(水)19:15
  • 08/13(木)12:00
  • 08/14(金)16:30

かいせつ

大学の落研から落語の世界に飛び込み、一躍人気者となった新人落語家は…。芸の世界での修行の苦労、思わぬ成功と挫折を、愉快にほろ苦く綴った佳篇。天性の芸達者・フランキーが、板についた見事な噺家ぶりをみせる。

スタッフ

脚本=笠原良三/撮影=西垣六郎/音楽=佐藤勝/美術=河東安英

15.『君も出世ができる』

1964(S39)年 / 東宝 / カラー / 1時間40分

15.『君も出世ができる』場面写真
15.『君も出世ができる』場面写真

© 1964東宝

監督
須川栄三
出演
フランキー堺、雪村いづみ、高島忠夫、浜美枝、中尾ミエ、藤村有弘、有島一郎

上映時間

  • 08/08(土)15:30
  • 08/09(日)17:45
  • 08/10(月)12:00
  • 08/11(祝)13:20
  • 08/12(水)16:40
  • 08/13(木)14:15
  • 08/14(金)19:15

かいせつ

五輪開催間近の東京で外国人観光客の争奪戦に奮闘するサラリーマンを描いた和製ミュージカルの最高峰。全編で芸達者たちが歌い踊り、フランキーの驚異の身体能力にも舌を巻くばかりで、中でも「男いっぴき」での大群舞は圧巻。

スタッフ

脚本=笠原良三、井手俊郎/撮影=内海正治/音楽=黛敏郎/美術=村木忍、竹中和雄

16.『喜劇・日本列島震度0』

1973(S48)年 / 松竹 / カラー / 1時間30分

16.『喜劇・日本列島震度0』 場面写真

© 1973松竹

監督
前田陽一
出演
フランキー堺、財津一郎、石橋正次、日色ともゑ、谷村昌彦、三遊亭円右

上映時間

  • 08/08(土)17:45
  • 08/09(日)15:40
  • 08/10(月)14:15
  • 08/11(祝)17:45
  • 08/12(水)12:00
  • 08/13(木)16:30
  • 08/14(金)14:20

かいせつ

女占い師が大地震を予言、東京の下町の足袋職人は避難を訴え、悪徳金融業者はひと儲けを企み…。関東大震災から50年、「日本沈没」ブームに沸くニッポンを過激に笑いとばす地震狂騒曲。フランキー、財津のコンビはやはり最高!

スタッフ

脚本=前田陽一、南部英夫、吉田剛/撮影=竹村博/美術=芳野尹孝