次回上映 2026/04/04(土)~04/24(金)

名作の陰に女性脚本家あり 田中澄江と水木洋子

田中澄江と水木洋子 特集ビジュアル

日本映画の黄金期を支えた二人の女性脚本家、田中澄江(1908-2000)と水木洋子(1910-2003)の特集です。

田中は、家庭の中で娘・妻・母と様々な立場で生きる女性たちの苦悩と哀歓を掬い上げた家族劇や、苦境に立たされた女性たちの姿を描いた田中絹代監督『乳房よ永遠なれ』『女ばかりの夜』など、女性の生き方をテーマとした物語を得意としました。

片や水木は、『浮雲』『怪談』など原作ものの大作を手掛ける傍ら、『ひめゆりの塔』『にっぽんのお婆ぁちゃん』など自身で徹底取材しシナリオ化した骨太の社会派ドラマへの取り組みでも知られました。

激動の時代を描いてきた二人の女性脚本家が、それぞれどんな作品に挑んでいたのか、再発見となれば幸いです。

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上映作品一覧

※デジタル上映」の記載がないものは35㎜フィルム上映

1.『雑居家族』*デジタル上映

1956(S31)年 / 日活 / 白黒 / 1時間50分

1.『雑居家族』場面写真
1.『雑居家族』場面写真

© 日活

監督
久松静児
原作
壺井栄
出演
轟夕起子、新珠三千代、左幸子、織田政雄、伊藤雄之助、田中絹代

上映時間

  • 04/04(土) 11:00
  • 04/05(日) 18:10
  • 04/06(月) 16:50
  • 04/07(火) 14:35
  • 04/08(水) 12:00
  • 04/09(木) 19:15
  • 04/10(金) 16:50

かいせつ

血縁関係のない子供や居候と一つ屋根の下で暮らす女流作家の愛情溢れる日々を描く。原作者である壺井自身の体験をもとに描かれた小説の映画化。

スタッフ

脚本=田中澄江/撮影=姫田眞左久/音楽=斎藤一郎/美術=木村威夫

2.『夜のかもめ

1957(S32)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間40分

2.『夜の鴎』場面写真

© 1957東宝

監督
佐分利信
出演
新珠三千代、田崎潤、佐分利信、佐野周二、久慈あさみ、河内桃子

上映時間

  • 04/04(土) 13:15
  • 04/05(日) 11:00
  • 04/06(月) 19:15
  • 04/07(火) 16:50
  • 04/08(水) 14:15
  • 04/09(木) 12:00
  • 04/10(金) 19:15

かいせつ

愛する人を次々と失った女性が、それでも愛を求めて生きようとする姿を描いた異色のメロドラマ。田中書き下ろしの脚本を名優・佐分利が監督した。

スタッフ

脚本=田中澄江/撮影=芦田勇/音楽=宅孝二/美術=北川恵笥

3.『おかあさん』

1952(S27)年 / 新東宝 / 白黒 / 1時間38分

3.『おかあさん』場面写真

© 1952東宝

監督
成瀬巳喜男
原作
全国児童綴方集
出演
田中絹代、香川京子、岡田英次、加東大介、三島雅夫、中北千枝子

上映時間

  • 04/04(土) 15:30
  • 04/05(日) 13:15
  • 04/06(月) 12:00
  • 04/07(火) 19:15
  • 04/08(水) 16:30
  • 04/09(木) 14:15
  • 04/10(金) 12:00

かいせつ

田中澄江と共に成瀬作品を支えた名脚本家・水木が手掛けた初の成瀬作品。東京・下町の洗濯屋を舞台に、戦災にあった家族の絆を描いた名篇。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=鈴木博/音楽=斎藤一郎/美術=加藤雅俊

4.『ひめゆりの塔』

1953(S28)年 / 東映東京 / 白黒 / 2時間10分

4.『ひめゆりの塔』場面写真
4.『ひめゆりの塔』場面写真

© 東映

監督
今井正
出演
津島恵子、香川京子、岡田英次、関千恵子、小田切みき、信欣三、藤田進

上映時間

  • 04/04(土) 17:45
  • 04/05(日) 15:30
  • 04/06(月) 14:15
  • 04/07(火) 12:00
  • 04/08(水) 19:00
  • 04/09(木) 16:30
  • 04/10(金) 14:15

かいせつ

ひめゆり学徒隊の戦秘史を描く―。水木が丹念な取材をもとに脚本を描き上げ、社会派の巨匠・今井がメガホンを取った歴史的反戦映画。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=中尾駿一郎/音楽=古関裕而/美術=久保一雄

5.『夜の河』*デジタル上映

1956(S31)年 / 大映京都 / カラー / 1時間44分

5.『夜の河』
5.『夜の河』

© KADOKAWA1956

監督
吉村公三郎
原作
沢野久雄
出演
山本富士子、上原謙、川崎敬三、東野英治郎、小野道子、阿井美千子

上映時間

  • 04/11(土) 11:00
  • 04/12(日) 18:00
  • 04/13(月) 16:40
  • 04/15(水) 14:30
  • 04/16(木) 19:15
  • 04/17(金) 12:00

かいせつ

京都で伝統的な京染の老舗を守る職人気質の初心な女性が、道ならぬ恋に落ちる―。女性映画で手腕を発揮した田中が芥川賞候補の原作を脚色した。

スタッフ

脚本=田中澄江/撮影=宮川一夫/音楽=池野成/美術=内藤昭

6.『うず潮』

1964(S39)年 / 日活 / カラー / 1時間37分

6.『うず潮』場面写真
6.『うず潮』場面写真

© 日活

監督
斎藤武市
出演
吉永小百合、浜田光夫、山内賢、田代みどり、奈良岡朋子、二谷英明

上映時間

  • 04/11(土) 13:15
  • 04/12(日) 11:00
  • 04/13(月) 19:15
  • 04/15(水) 16:40
  • 04/16(木) 12:00
  • 04/17(金) 14:15

かいせつ

林芙美子の同名小説の映画化ではなく、芙美子自身を主人公として田中が書き下ろしたNHK連続テレビ小説の映画化。芙美子の女学生時代を描く。

スタッフ

脚本=田中澄江、小山崎公朗/撮影=岩佐一泉/音楽=小杉太一郎/美術=坂口武玄

7.『驟雨』

1956(S31)年 / 東宝 / 白黒 / 1時間30分

7.『驟雨』場面写真
7.『驟雨』場面写真

© 1956東宝

監督
成瀬巳喜男
原作
岸田國士「驟雨」「紙風船」他
出演
原節子、佐野周二、香川京子、小林桂樹、根岸明美、長岡輝子

上映時間

  • 04/11(土) 15:30
  • 04/12(日) 13:15
  • 04/13(月) 12:00
  • 04/15(水) 19:15
  • 04/16(木) 14:15
  • 04/17(金) 16:30

かいせつ

倦怠期で喧嘩が絶えない夫婦のもとに、新婚の姪が転がり込んでくる―。岸田の幾つかの戯曲から材を取り、水木が見事に脚本に書き上げた家庭劇。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=玉井正夫/音楽=斎藤一郎/美術=中古智

8.『甘い汗』

1964(S39)年 / 東京映画 / 白黒 / 2時間

8.『甘い汗』 場面写真
8.『甘い汗』 場面写真

© 1964東宝

監督
豊田四郎
原作
水木洋子「あぶら照り」
出演
京マチ子、佐田啓二、桑野みゆき、池内淳子、沢村貞子、山茶花究

上映時間

  • 04/11(土) 17:45
  • 04/12(日) 15:30
  • 04/13(月) 14:15
  • 04/15(水) 12:00
  • 04/16(木) 16:30
  • 04/17(金) 19:00

かいせつ

男たちを手玉に取り、女手一つで娘を育てた女の生き様を生々しく描いた女性映画の名作。主演の京は本作で毎日映画コンクール女優賞を受賞した。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=岡崎宏三/音楽=林光/美術=水谷浩

9.『稲妻』

1952(S27)年 / 大映東京 / 白黒 / 1時間28分

9.『稲妻』 場面写真
9.『稲妻』 場面写真

© KADOKAWA1952

監督
成瀬巳喜男
原作
林芙美子
出演
高峰秀子、香川京子、浦辺粂子、三浦光子、村田知英子、根上淳

上映時間

  • 04/18(土) 11:00
  • 04/19(日) 17:45
  • 04/20(月) 16:30
  • 04/21(火) 14:15
  • 04/22(水) 12:00
  • 04/23(木) 19:15
  • 04/24(金) 12:00

かいせつ

東京・下町で暮らす一家の異父兄妹は何かと諍いが絶えず、嫌気がさした末娘は家を出ることに―。『めし』に続く成瀬・田中コンビの林原作もの。

スタッフ

脚本=田中澄江/撮影=峰重義/音楽=斎藤一郎/美術=仲美喜雄

10.『安寿と厨子王丸』*デジタル上映 《アニメーション作品》

1961(S36)年 / 東映 / カラー / 1時間23分

10.『安寿と厨子王丸』 場面写真
10.『安寿と厨子王丸』 場面写真

© 東映

監督
藪下泰司、芹川有吾
声の出演
佐久間良子、松島トモ子、北大路欣也、山田五十鈴、平幹二朗、山村聰

上映時間

  • 04/18(土)13:15
  • 04/19(日) 11:00
  • 04/20(月) 19:15
  • 04/21(火) 16:30
  • 04/22(水) 14:15
  • 04/23(木) 12:00
  • 04/24(金) 14:15

かいせつ

山田五十鈴や佐久間良子、北大路欣也ら豪華俳優陣が声優で参加した文芸アニメーションの超大作。田中はNHKドラマ版でも脚本を手掛けた。

スタッフ

脚本=田中澄江/音楽=木下忠司、鏑木創/美術=鳥居塚誠一

11.『あらくれ』

1957(S32)年 / 東宝 / 白黒 / 2時間

11.『あらくれ』 場面写真
11.『あらくれ』 場面写真

© 1957東宝

監督
成瀬巳喜男
原作
徳田秋声
出演
高峰秀子、上原謙、森雅之、加東大介、仲代達矢、千石規子

上映時間

  • 04/18(土) 15:30
  • 04/19(日) 13:15
  • 04/20(月) 12:00
  • 04/21(火) 19:15
  • 04/22(水) 16:30
  • 04/23(木) 14:15
  • 04/24(金) 16:30

かいせつ

時は大正。養家を飛び出し、流浪の人生を歩むことになった女の波乱に満ちた一代記。7本で組んだ成瀬・水木の名タッグ最後の作品でもある。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=玉井正夫/音楽=斎藤一郎/美術=河東安英

12.『にっぽんのお婆ぁちゃん』

1962(S37)年 / 松竹大船、M.I.I.プロ / 白黒 / 1時間34分

12.『にっぽんのお婆ぁちゃん』 場面写真

© 1962松竹

監督
今井正
原作
水木洋子
出演
北林谷栄、ミヤコ蝶々、十朱幸代、飯田蝶子、浦辺粂子、岸輝子、原泉、田村髙廣

上映時間

  • 04/18(土) 18:00
  • 04/19(日) 15:40
  • 04/20(月) 14:30
  • 04/21(火) 12:00
  • 04/22(水) 19:15
  • 04/23(木) 16:40
  • 04/24(金) 19:15

かいせつ

浅草で出会った訳あり老婆たちの珍道中―。水木が老人問題を取り上げた社会派喜劇で、監督らと共に製作プロを立ち上げて映画化した、渾身の一作。

スタッフ

脚本=水木洋子/撮影=中尾駿一郎/音楽=渡辺宙明/美術=江口準次