神保町シアター

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これまでの特集企画

「本の街・神保町」文芸映画特集Vol.4
ソビエト映画  ロシア文学全集


1. カラマーゾフの兄弟

近年、新訳版がベストセラーとなり、大きな話題になったドストエフスキーの最高傑作を映画化した大長篇。モスクワ映画祭審査員特別賞。

2. 罪と罰

世界各国で映画化されてきた原作の、ソビエトでは初の映画化。本場の威信をかけてペテルブルグ市街で大規模なロケを敢行した大作。

3. ドストエフスキーの生涯の26日

賭博に狂い貧窮したドストエフスキーが、過酷な契約のもとに「賭博者」を完成させるまでの26日間を描く。ベルリン映画祭男優賞受賞。

4. 石の花

ウラル地方の民話に取材したファンタジーで、後年同ジャンルに影響を与えた秀作。戦後日本で公開された初のカラー映画として大ヒット。

5. 妖婆 死棺の呪い

魔女と出会った神学生の三日三晩の恐怖体験を、見事なカメラワークと特撮を駆使して描く。『石の花』のプトゥシコが監修を担当。

6. 外套

ゴーゴリの代表作を、『小犬を連れた貴婦人』の名優バターロフが監督した名品。外套を新調するのが唯一の夢だった下級役人の悲劇。

7. 猟人日記 狼

ツルゲーネフの短篇集「猟人日記」の一篇「狼」の映画化。領主の命令を冷酷に守り、農民たちに恐れられる森番を描く。

8. 小犬を連れた貴婦人

避暑地ヤルタで出会った、妻子ある男と人妻の切ない恋を描く。チェーホフの代表作を、生誕百年を記念して映画化した名作。

9. かもめ

女優になる夢を捨てない娘ニーナを中心に描かれる、帝政時代末期のインテリ群像。チェーホフ劇の代表作の映画化。

10. 曠野

初めて故郷をあとにした少年の前にどこまでも広がるロシアの大草原。チェーホフが故郷タガンローグを旅して書き上げた長篇の映画化。

11. 狩場の悲劇

チェーホフ初期の長篇小説の映画化。地方の田園を舞台に、愛のない結婚をした十九歳の娘をめぐって展開するミステリー。

12. 機械じかけのピアノのための未完成の戯曲

「プラトーノフ」などのチェーホフの短篇をもとに、未亡人アンナの邸宅に集う人々を軽妙洒脱に綴ったミハルコフの傑作。

13. ワーニャ伯父さん

ミハルコフの兄で、タルコフスキーの盟友だったコンチャロフスキーの名作。若い後妻とともに領地に帰郷した老教授の物語。

14. 貴族の巣

パリ社交界に幻滅し、妻を残して帰郷した貴族が、遠縁の娘リーザに心を奪われる。コンチャロフスキーの出世作となった甘美な秀作。

15. 母

『戦艦ポチョムキン』と並ぶソビエト映画の金字塔。革命前の工場労働者たちの苦闘と昂揚を、母の視点から描き出す。

16. エゴール・ブルイチョフ

ロシア革命前夜。余命いくばくもないエゴールに群がる遺産目当ての人々。ブルジョア階級への疑問を、歴史と絡ませて描く。

17. ジプシーは空にきえる

ゴーリキーのデビュー作「マカール・チュドラ」の映画化。多彩なジプシー民謡をバックに、運命の女と出会った男の悲劇を描く。

18. ワッサ

日本でも幾度となく上演されている戯曲「ワッサ・ジェレズノーワ」の映画化。帝政末期、家の名誉のため夫を自殺させた女の物語。

19. ムムー

19世紀初頭のモスクワで展開する、理不尽な未亡人に翻弄される従者たちの物語。原作はツルゲーネフが獄中で執筆した作品。(本篇のみソ連崩壊後の作品です)

20. 持参金のない娘

婚期を迎えた、没落貴族の末娘ラリーサの悲劇。ロシア国民演劇の創始者とされるアレクサンドル・オストロフスキーの同名戯曲の映画化。

21. 祖国のために

独ソ戦で敗走を続ける赤軍連隊の、42年夏のドン河畔の戦いを、同地ロケで描く大作。原作はショーロホフの戦記小説。

22. アンナ・カレーニナ

トルストイの名作を、名女優サモイロワの主演で、本場の威信にかけて映画化した大作。監督は大ベテランだったザルヒ。

23. クロイツェル・ソナタ

ベートーベンの名曲にのせて綴られる、愛と性の相克の物語。トルストイの晩年の名作を、名優ヤンコフスキーの主演で描く。

24. オブローモフの生涯より

無気力で安逸な日々をむさぼるロシア貴族を描いた名作「オブローモフ」に、当時新進気鋭のミハルコフが挑んだ秀作。

25. ストーカー

ソ連を代表したSF作家ストルガツキー兄弟の原作・脚本による思弁的SF映画。タルコフスキーがソ連で撮った最後の作品となった傑作。