小学館文庫

親子鷹十手日和

親子鷹十手日和

電子版情報

価格
各販売サイトでご確認ください
配信日
2021.7.6
Jp-e
094070360000d0000000
〈 電子版情報 〉
魚菜には包丁を揮い、悪党には剣を振るう!

かつて、「詰碁同心」と呼ばれ、町奉行所の定廻りとして捕物に辣腕を振るった谷岡祥兵衛は、いまでは妻の紫乃とふたり、隠居に暮らす身だ。

若い頃に食いしん坊同士で意気投合、夫婦になってから幾年月。健やかに生まれ、馬鹿正直に育った息子の誠四郎に家督を譲り、気の利いた美しい春霞を嫁に迎え、気楽な余生を過ごしている。

今日も近所の子たちに書を教えたり、玩具を作ったりしていると、誠四郎が探索の相談にやって来た。

駒込で旅道具を売る〈笠の屋〉の主人・弥平が殺されたというのだ。框に倒れていた亡骸の腹に突き立っていたのは、凶器として珍しいと言える剪定鋏。

そして盗まれたのは、たったの一両だけらしい。

娘の佐代によれば、いつも袱紗に二十両を包んで、茶箪笥の抽斗に入れていたが、十九両が残っているというのだが――。

不可解な事件に父子で立ち向かう、篤い人情の通う、書き下ろし連作捕物帖。

発売日でさがす一覧へ