小学館101新書

未来のための江戸学

この国のカタチをどう作るのか

未来のための江戸学
定価
本体740円+税
発売日
判型/頁
新書判/256
ISBN
9784098250523
〈 書籍の内容 〉
江戸学者による、過去と未来をつなぐ新講義
江戸文化の本質は江戸趣味として表面に現れるものだけでなく、「循環(めぐること)」の価値観であり、「因果(原因と結果)」を 検証しながら物事を決めてゆく方法である。これらを失ったことによって、近代日本人は勝ち負けを考えることに力をそそぎ、 欧米依存的となった。働くことを賃金でしか判断できなくなり、モノの価値を値段でしか理解できなくなった。自らが行った行為が 必ず自らに戻ってくる、という感覚を失ったとき、目の前の富のためなら、文化も自然も破壊することを厭わなくなる。(本文より)

競争原理主義の行き過ぎによる貧困や格差の拡大に対する怒り、未曾有の経済危機の前に立ちすくむ日本の経済、政治システムに対する挫折感、焦燥、将来への不安などが今の日本の社会に満ち満ちています。この本では江戸時代を知ることは、これからの日本にとってどのような意味で大事なのかを、複数の側面から明らかにしています。長年にわたる氏の江戸時代研究の成果を未来に向けて活用するための貴重な提言が満載です。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
「江戸時代を知りそこにどういう人々がどのような思いで社会を作って暮らしていたかを研究すると、この国のカタチを未来に向けてどう作っていけばよいかのビジョンが見えてくるのではないか」、という法政大学社会学部教授で江戸時代研究家の田中優子氏の着想がこの本のきっかけでした。日本の進むべき方向を差し示すことができずに迷走している永田町の人たちにぜひ読んでいただきたい内容です。
〈 目次をみる 〉
はじめに 江戸学は何のためにあるのか 
第1章 未来につなぐべきことは何か 
 未来につなげてはならないこと
 未来につなげたいこと(一) 豊かさの本来の意味
 未来につなげたいこと(二) エコロジーの認識
 未来につなげたいこと(三) ボランティアの精神

第2章 江戸社会と現代社会はどこが違うのか         
 始末と開物の江戸時代
 「おさめる」ということ
 フォーチュンの見た江戸
 水の都市
 質素倹約という政治思想
 指導者は国内産業の推進者
 江戸時代の地域格差
 学問は地方で育った
 刑罰から見える社会像
 外国文化の輸入

第3章 江戸時代はなぜできたのか 
 「鎖国」観にひそむもの
 外交の始まり
 倭寇イメージの登場
 倭寇とグローバリズム
 瀬戸内海賊
 倭寇から海商へ
 武器の国、ニッポン
 東アジアへの参入
 外交の時代、江戸時代
 世界システムの中の日本
 江戸時代が出現した理由

第4章 江戸の生活と今の生活はどこが違うのか 
 安心と安全の根源
 フリーターと遊民
 框と縁
 公と私
 個室のない家
 江戸の照明
 循環と始末

第5章 江戸時代はなぜ終わったのか 
 逆戻り
 ロシアと日本
 環太平洋の中の日本
 なぜ忘れ去られたか
 江戸学は未来学である

おわりに 運動によって世界とかかわるということ

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