小学館文庫プレジデントセレクト

幸福な食堂車

九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の物語

幸福な食堂車
定価
本体680円+税
発売日
判型/頁
文庫判/312
ISBN
9784094700091
〈 書籍の内容 〉
九州の鉄道を変貌させたデザイナーの物語
1990年代以降、JR九州の各路線には個性的な列車が誕生してきた。精悍な“顔つき"で多くのファンをつくった特急「つばめ」(787系)、遊び心に満ちた色彩で親しまれた「ソニック」(883系)、和の素材、伝統、意匠を取り入れた九州新幹線「つばめ」(800系)……。本書は、これらのデザインを手がけたデザイナー水戸岡鋭治氏を描いたノンフィクション作品である。
水戸岡氏は高校卒業後、デザイン事務所での修行を経て1972年に「ドーンデザイン研究所」を設立。不動産広告のパース画や、家具・建物のデザインを手がけていた。
1988年のJR九州「アクアエクスプレス」のデザイン以降、特急、九州新幹線などの車両や、駅舎、街づくりなどのデザインを通じて、九州各地の活性化に貢献。
「金がかかるばかりで儲からない」と全国の路線から食堂車が消え去りゆく中、「乗客のための空間・広場であって、公共の乗り物の中にあってもいい」という発想で、食堂車をいまの時代に合ったスタイルで蘇らせた。
鉄道デザイン王国・九州を生み出した、水戸岡鋭治の「気」と「志」のすべてがここにある!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
なぜ九州の列車は、他の鉄道にないオリジナリティがあるのでしょうか? ローカル線から特急、九州新幹線まで、唯一無二の車両群や駅舎などのデザインを手がけたデザイナー・水戸岡鋭治氏とは、いったいどのような人物なのでしょうか?
建築物のパース画の分野で一目置かれる存在だった水戸岡氏は、博多の「海の中道ホテル」のアートディレクションをきっかけに、JR九州での車両デザインの仕事を手がけていきます。
困難にぶつかっても、決して妥協することなく、ひとつひとつ最善の手を探っていく。「志」の高さに触発されて、かかわる人の心が揺り動かされながら、ゴールへ邁進する男の挑戦と熱意の記録です。
〈 目次をみる 〉
第1章 コンセプトとはすなわち「志」
     ……「富士山駅」
第2章 色への狂気「絶対色感」
     ……大阪「サンデザイン」
第3章 ヨーロッパで出合った洗練とタフネス
     ……イタリア「シルビオ・コッポラ事務所」
第4章 パース画の世界を切り拓く
     ……「ドーンデザイン研究所」設立       
第5章 成功へと導く「気」の存在
     ……福岡「ホテル海の中道」
第6章 初の鉄道デザインは挑戦的な「花仕事」を
     ……58系気動車「アクアエクスプレス」
第7章 百億円の価値を生むデザイン
     ……高速船「ビートル」
第8章 なぜ食堂車が必要なのか
     ……787系 特急「つばめ」
第9章 感動は注ぎ込まれたエネルギーの量
     ……883系「ソニック」、885系 特急「かもめ」
第10章 和の素材・伝統・意匠を新幹線に
     ……800系新幹線「つばめ」
第11章 「ローカル線」で日本の田舎を再生する
     ……ゆふいんの森II、九州横断鉄道、
       SL人吉、いさぶろう・しんぺい
       はやとの風、海幸山幸
     ……MOMO、KURO(ともに岡山電気軌道)
     ……いちご電車、たま電車(ともに岡山電鐡)

解説 角田光代(作家)

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