小学館文庫

彼女の知らない空

彼女の知らない空
ためし読み
定価
本体680円+税
発売日
判型/頁
文庫判/304
ISBN
9784094067538
〈 書籍の内容 〉
ぼくは、自分の正義を貫くことができるのか
憲法九条が改正され、自衛隊に交戦権が与えられて初めての冬。航空自衛隊佐官のぼくは、千歳基地に配属され、妻の智恵子と官舎で暮らしている。しかし、智恵子は全く知らない。ぼくが、一万二千キロ彼方のQ国の無人軍用機を遠隔操縦し、反政府組織を攻撃する任務に就いていることを。トリガーを引いたら、ぼくは自衛隊史で初めての殺人者になる。それでも智恵子は、いつものように優しい声で「おかえりなさい」と言ってくれるだろうか――(「彼女の知らない空」)

いつの間にか、私たちは戦争に加担している。

化粧品会社の新素材の軍事転用をめぐり、社員夫婦が抱えてしまった秘密(「思い過ごしの空」)、過重労働で心身を蝕まれていく会社員と老人の邂逅(「東京駅丸の内口、塹壕の中」)他、組織の中で生きる人々のジレンマを描いた7編。

ぼくは、あの日誓った正義を、貫くことができるのだろうか。

『未必のマクベス』著者が、今を生きる私たちの直面する危機について問いかける短編集。

〈 編集者からのおすすめ情報 〉
日々流れてくるニュースに希望が持てない時、働くことに疲れた時、組織の中で自分を無力に感じた時……。手に取っていただきたい1冊です。

レビューを見る(ネタバレを含む場合があります)>>

「彼女の時間」が特に気に入った。電池を必要としない自動巻時計には常々魅せられていて、このストーリーにとても共感した。 全ての話が輪のように繋がって巡り、とてもドキドキしながら読み、そして様々なことを考えさせられた。(50代 女性) 2020.3.31

現実的で、人間らしい一面を感じれる作品を読みたいと思っていました。三省堂さんでたまたま出会い、帯の一文に惹かれました。(20代 女性) 2020.3.18

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