- 〈 書籍の内容 〉
- マンガで読む。巨匠で読む『徒然草』
「つれづれなるままに、ひぐらし硯にむかひて」という序文で始まる兼好法師の書いた有名な随筆『徒然草』。平安時代の『枕草子』と並び、古典随筆の代表としてとりあげられている。
実際、兼好は「枕草子」の作者である清少納言を意識しているところが随所に見られる。 若くして華やかな宮廷を去り、思索と体験とを重ねた作者・兼好の人生観、自然観照、追想、趣味など多岐にわたる内容が平淡優雅な和文で記されている。その根底には仏教的無常観を中心としつつ儒教的倫理観、道徳的人生観などがある。
そのすべてを熟知した上で、『博多っ子純情』で青春を描いた長谷川法世が、現代にも通じる『不定』や『無常』をうまく表現している。『無常』に裏付けられたすべての物が、『いま』という一瞬に描かれて段が進むにつれてしみじみとした気持ちになり、読了後は兼好の気持ちが理解できるほどである。
- 〈 編集者からのおすすめ情報 〉
- 長谷川法世先生の描く吉田兼好がかわいらしくて、読み進めていくうちにどんどん好きになっていくのです。
学生の頃に「つれづれなるままに、ひぐらし、すずりにむかいて~」と暗唱させられた序文を改めて理解し、もう一度しっかり読み進めたいと思いました。とてもわかりやすい『徒然草』です。
- 〈 目次をみる 〉
- つれづれなるままに 序段 5
いでや、この世に生れては 第一段 6
いにしへのひじりの御代の 第二段 9
よろづにいみじくとも 第三段 9
後の世の事、心にわすれず 第四段 10
不幸に愁にしづめる人の 第五段 10
わが身のやんごとなからん 第六段 10
あだし野の露きゆる時なく 第七段 11
世の人の心まどはす事 第八段 12
女は髪のめでたからんこそ 第九段 12
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