STORY
STORY

森雪之丞

あなたが潔く
自らの孤独を旗と呼ぶのなら
私はその旗を勇壮に揺らす
七月の風になろう

淋しさのデザインや痛みの配色
あなたが誇らしく
あなただけの旗を掲げる限り
私もまた真摯な風であり続けよう

情熱は煽りあうもの
歓びは響きあうもの
憧憬は混ざりあうもの
けれど孤独は決して
分かちあえないもの
不可侵な孤独だけが旗となり
雑駁な世界の地図に
あなたの位置を意味づける

翻れ 夏空を
翻れ 未来へ

私が傲慢に
自らの愛を風と吹聴する間は
美しい人よ
その涙でまた私を魅了しておくれ








森雪之丞

きちんと辿り着くことより
なぜだか辿り着けない面白さを
本当はみんな知っているはず

徒歩15分の小学校へ
快速で1時間のオフィスへ
夢と涙を乗り継いで6年目の結婚へ
肺呼吸80年の天国へ
どうやって迷うか? 道草するか?
その企みが人生なら
さぁ意志を持って開くのだ
迷うための地図を

書誌情報
書誌情報
本書を購入する
本書を試し読みする

このページのトップへ